大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問31 (現代社会(第5問) 問4)
問題文
モリタさんとサワダさんが、これまで調べた内容を授業で発表したところ、クラスメイトから、「地域づくりに関係人口の関わりが大事なことは分かりましたが、地域づくりをどのように進めていくかも重要なポイントだと思います」という意見が寄せられた。この意見を受けて二人は議論し、次の観点で地域づくりを進めていくことが重要だと考えた。この観点に基づくと考えられる事例を後のア〜ウからすべて選んだとき、その組合せとして最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
観点
地域内外の多様な担い手が連携して、地域内の諸資源を活用しながら、地域社会がもつ独自の文化を振興すること。
ア 建築物の高さを制限する地域の申合せによって、歴史的な街の景観が長年にわたり守られてきたが、ある土地所有者が、地域外の大手不動産会社と契約をして、自らが所有する土地を売却した結果、高層マンションが建設され、その街の歴史的な景観が失われた。
イ ある地域で古くから行われてきたお祭りが開催されるにあたって、まちづくり組織が、地域内の空き店舗を権利者から無料で提供してもらい、空き店舗で展示や販売を行う人を地域内外から募った結果、にぎわいを失いつつあったお祭りが再び盛り上がった。
ウ 地域住民と地域外のNPOが、地域内だけで利用できる地域通貨の獲得や利用の仕方を考え、地域内外の人々が、里山保全などの地域活動に取り組むことで地域通貨を獲得できるようにし、伝統工芸品の制作など地域ならではの貴重な体験に利用できるようにした結果、この地域に愛着をもつ人々が増え、地域のもつ歴史や風土、自然を保存するための団体が複数生まれた。
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問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問31(現代社会(第5問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
モリタさんとサワダさんが、これまで調べた内容を授業で発表したところ、クラスメイトから、「地域づくりに関係人口の関わりが大事なことは分かりましたが、地域づくりをどのように進めていくかも重要なポイントだと思います」という意見が寄せられた。この意見を受けて二人は議論し、次の観点で地域づくりを進めていくことが重要だと考えた。この観点に基づくと考えられる事例を後のア〜ウからすべて選んだとき、その組合せとして最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
観点
地域内外の多様な担い手が連携して、地域内の諸資源を活用しながら、地域社会がもつ独自の文化を振興すること。
ア 建築物の高さを制限する地域の申合せによって、歴史的な街の景観が長年にわたり守られてきたが、ある土地所有者が、地域外の大手不動産会社と契約をして、自らが所有する土地を売却した結果、高層マンションが建設され、その街の歴史的な景観が失われた。
イ ある地域で古くから行われてきたお祭りが開催されるにあたって、まちづくり組織が、地域内の空き店舗を権利者から無料で提供してもらい、空き店舗で展示や販売を行う人を地域内外から募った結果、にぎわいを失いつつあったお祭りが再び盛り上がった。
ウ 地域住民と地域外のNPOが、地域内だけで利用できる地域通貨の獲得や利用の仕方を考え、地域内外の人々が、里山保全などの地域活動に取り組むことで地域通貨を獲得できるようにし、伝統工芸品の制作など地域ならではの貴重な体験に利用できるようにした結果、この地域に愛着をもつ人々が増え、地域のもつ歴史や風土、自然を保存するための団体が複数生まれた。
- アとイとウ
- アとイ
- アとウ
- イとウ
- ア
- イ
- ウ
- 観点に基づくと考えられる事例はない
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題は、地域づくりにおいて、地域内外の多様な担い手が連携し、地域資源を活用しながら独自の文化を振興しているかを見極めることが求められています。
それぞれの事例が、地域資源の活用・地域内外の連携・文化振興という観点に合っているかを丁寧に確認することがポイントです。
では、問題を見てみましょう。
この選択肢は、アとイとウを選んでいます。
イとウは観点に合っていますが、アは歴史的景観が失われてしまった事例であり、地域づくりの観点には合っていません。よってこの選択肢は誤りです。
この選択肢は、アとイを選んでいます。
イは観点に合っていますが、アは地域資源が失われてしまっているため、この選択肢も誤りです。
この選択肢は、アとウを選んでいます。
ウは観点に合っていますが、アは合わないため、この選択肢は誤りです。
この選択肢は、イとウを選んでいます。
イではお祭りを地域内外の人が連携して盛り上げ、ウでは地域通貨を通じた地域活動と文化体験が行われています。
どちらも地域資源の活用、地域内外の連携、独自文化の振興が見られるので、この選択肢が正解です。
この選択肢は、アのみを選んでいます。
アは地域資源が失われてしまっているため、この選択肢は誤りです。
この選択肢は、イのみを選んでいます。
イは観点に合っていますが、ウも正解なので、イだけでは不十分です。この選択肢は誤りです。
この選択肢は、ウのみを選んでいます。
ウは観点に合っていますが、イも正解なので、ウだけでは不十分です。この選択肢は誤りです。
この選択肢は、観点に合う事例がないとしています。
イとウは観点に合っているので、この選択肢は誤りです。
この問題では、地域内外の人たちが連携しながら、地域資源を活かして独自の文化を振興する取り組みができているかを見分けることが求められました。
単に地域活動をしているだけでなく、その活動が地域の文化や資源を活かしているかどうかを丁寧に確認することが大切です。
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