大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問7 (世界史B(第2問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問7(世界史B(第2問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

アメリカ大陸の歴史について述べた次の文章Aを読み、後の問いに答えよ。

A ラテンアメリカを旅行中の三浦さんが、現地の観光ガイドと会話している。
三浦:今回初めてラテンアメリカ各地を巡りましたが、都市にしろ農村にしろ、キリスト教の教会が至る所に建てられていることに驚きました。そしていずれの教会でも聖像が祀(まつ)られており、ラテンアメリカではとりわけカトリックの信仰が深く根付いていることも驚きです。
ガイド:もともとは植民地支配の影響です。ラテンアメリカを征服した宗主国は支配を確立する目的で、自分たちが信仰している宗派の宗教施設を植民地の全域に建てたのです。そしてカトリック信者ではない人が植民地に渡ることは、原則できませんでした。
三浦:a ブラジルの宗主国と他のラテンアメリカ諸国の宗主国とは異なっていましたが、植民地支配の状況はどうだったのですか。
ガイド:先住民に対して軍事的な制圧や経済的な搾取が行われるなど、共通する面がありました。メキシコやペルーでは、( ア )が導入され、先住民が過酷な労働を強いられました。植民地が独立を果たした後、( イ )であるクリオーリョが、指導者層を形成しました。

下線部aの国の歴史について述べた文として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • アフガニスタンを保護国とした。
  • アラゴン王国とカスティリャ王国の統合によって成立した。
  • エンリケ航海王子が、アフリカ探検を進めた。
  • 第一次世界大戦に、同盟国側で参戦した。

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この過去問の解説 (1件)

01

【整理】

ブラジルを植民地支配していた宗主国は、ポルトガルです。

 

→ 「ポルトガルの歴史」に関する選択肢を選ぶ必要があります。

選択肢1. アフガニスタンを保護国とした。

アフガニスタンを保護国としたのはイギリスであり、ポルトガルとは無関係です。

選択肢2. アラゴン王国とカスティリャ王国の統合によって成立した。

この統合によって成立したのはスペイン王国であり、ポルトガルではありません。

選択肢3. エンリケ航海王子が、アフリカ探検を進めた。

ポルトガルの航海王子エンリケがアフリカ探検を支援したのは事実です。【正解】

選択肢4. 第一次世界大戦に、同盟国側で参戦した。

ポルトガルは協商国側で参戦しており、同盟国側ではありません。

まとめ

ブラジルの宗主国であったポルトガルは、15世紀から大航海時代をリードした国です。
中でもエンリケ航海王子は、航海技術を向上させ、アフリカ西岸への探検事業を後押ししました。
その流れの中で、後にアフリカ航路の開拓やインド航路発見へとつながり、さらにはアメリカ大陸への進出も行われました。

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