貸金業務取扱主任者 過去問
令和4年度(2022年)
問49 (財務及び会計に関すること 問2)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

貸金業務取扱主任者試験 令和4年度(2022年) 問49(財務及び会計に関すること 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

会社計算規則に規定する損益計算書等(注)に関する次の記述のうち、その内容が適切なものを1つだけ選びなさい。
(注)損益計算書等とは、損益計算書及び連結損益計算書をいう。
  • 損益計算書とは、ある時点における企業の財政状態を表す財務諸表である。
  • 売上総損益金額から販売費及び一般管理費の合計額を減じて得た額が零以上の場合を営業利益金額という。
  • 営業損益金額に特別利益を加えて得た額から特別損失を減じて得た額が零以上の場合を経常利益金額という。
  • 経常利益金額から税金を差し引いた額が零以上の場合を当期純利益金額という。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

損益計算書は、会社の1年間の経営成績を示す書類で、売上から最終的にどれだけ利益(または損失)が出たのかを順を追って計算していきます。

選択肢1. 損益計算書とは、ある時点における企業の財政状態を表す財務諸表である。

誤りです。

損益計算書は、ある一定期間の収益と費用を示す書類です。
「ある時点における財政状態」を表すのは貸借対照表です。
損益計算書を「ある時点」と表現しているこの選択肢は誤りです。

選択肢2. 売上総損益金額から販売費及び一般管理費の合計額を減じて得た額が零以上の場合を営業利益金額という。

正しいです。

売上総損益金額とは、一般には「売上総利益(=売上高-売上原価)」を指します。
ここから「販売費及び一般管理費」を差し引いたものが営業利益です。

選択肢3. 営業損益金額に特別利益を加えて得た額から特別損失を減じて得た額が零以上の場合を経常利益金額という。

誤りです。

営業利益に加えるのは、営業外収益であり、「特別利益」ではありません。
特別利益と特別損失は、経常利益の後に計算される「税引前当期純利益」を求めるときに使われます。
この選択肢は、構造そのものを取り違えています。

選択肢4. 経常利益金額から税金を差し引いた額が零以上の場合を当期純利益金額という。

誤りです。

当期純利益は、税引前当期純利益から法人税などの税金を引いて求める額です。
したがって、「経常利益から税金を引いたもの」としているこの選択肢は、計算順が間違っています。

参考になった数0

02

会社計算規則に規定する損益計算書等について、基本的事項を理解しましょう。

選択肢1. 損益計算書とは、ある時点における企業の財政状態を表す財務諸表である。

適切ではありません。

 

損益計算書は、ある期間(通常は1年間)における企業の経営成績を表す財務諸表です。一方、ある時点における企業の財政状態を表すのは貸借対照表です。

選択肢2. 売上総損益金額から販売費及び一般管理費の合計額を減じて得た額が零以上の場合を営業利益金額という。

適切です。

 

営業利益は、会社の事業活動から直接得られる利益を示します。売上総損益金額(売上高から売上原価を引いた金額)から販売費及び一般管理費(人件費、賃料など)を差し引いた金額が、営業利益となります。

選択肢3. 営業損益金額に特別利益を加えて得た額から特別損失を減じて得た額が零以上の場合を経常利益金額という。

適切ではありません。

 

経常利益は、営業活動に加えて、営業活動以外の投資活動や財務活動から得られる利益や損失を加味した利益を示します。したがって、営業損益金額に特別利益を加えて得た額から特別損失を減じて得た額が零以上の場合、それは経常利益ではなく、当期純利益となります。

選択肢4. 経常利益金額から税金を差し引いた額が零以上の場合を当期純利益金額という。

適切ではありません。

 

税引前当期純利益は、経常利益に特別利益を加算し、そこから特別損失を差し引いて算出されます。一方、当期純利益は、税引前当期純利益からその期にかかる法人税、住民税などを控除して求められます。

まとめ

損益計算書は、企業の経営成績を評価する上で重要な財務諸表です。各項目の意味を正しく理解することで、企業の収益構造や経営状況をより深く分析することができます。

参考になった数0