2級管工事施工管理技士 過去問
平成30年度(2018年)後期
問9 (2 問9)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 平成30年度(2018年)後期 問9(2 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

熱負荷に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 二重サッシ窓では、ブラインドを室内に設置するより、二重サッシ内に設置する方が、日射負荷は小さくなる。
  • 構造体の構成材質が同じであれば、厚さの厚い方が熱通過率は小さくなる。
  • 顕熱比(SHF)とは、潜熱負荷に対する顕熱負荷の割合をいう。
  • 暖房負荷計算では、一般的に、日射負荷は考慮しない。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.設問の通りです。

2.設問の通りです。

3.顕熱比(SHF)は全熱負荷に対する
 顕熱負荷の割合のことであるため不適切です。

4.設問の通りです。
 日射は室温の上昇につながるため、一般的に暖房時には考慮する必要はありません。

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02

熱負荷に関する問題です。

選択肢1. 二重サッシ窓では、ブラインドを室内に設置するより、二重サッシ内に設置する方が、日射負荷は小さくなる。

問題文内容の通りです

 

窓ガラスに入射した日射は、一部は反射、一部は板ガラスに吸収、一部は透過します。

吸収された日射は、ガラス本体の温度を上昇させ、対流や日射熱で室内に熱を伝えます。

下表にガラスにブラインド有りと無し、二重サッシの遮蔽係数(日射負荷への影響)を示します。

ガラスブラインド遮蔽係数
透明フロート板ガラス明色0.55

二重サッシ

(中間ブラインド)

明色0.29

選択肢2. 構造体の構成材質が同じであれば、厚さの厚い方が熱通過率は小さくなる。

問題文内容の通りです

 

構造体の両側の流体温度が異なると、高温側から低温側に熱が低温側に向かって流れ、伝達―伝導―伝達の過程が繰り返されて、構造の両側の流体の間に伝熱され、その伝熱量をQとします。Qは、次の計算式で求まります。

Q=K・(t1-t2)・A・τ

Kが熱通過率で、Aが断面積で、厚さに比例します。t1、t2は温度、τは時間です。

 

構造体の厚さが厚くなれば、Aが大きくなり、Qは変わりませんから、Kは小さくなります

選択肢3. 顕熱比(SHF)とは、潜熱負荷に対する顕熱負荷の割合をいう。

顕熱比(SHF)とは、全負荷に対する顕熱負荷の割合をいう

 

顕熱比(SHF)=顕熱の変化量/(顕熱の変化量+潜熱の変化量)

=顕熱負荷/(顕熱負荷+潜熱負荷)

であらわされ、

顕熱負荷+潜熱負荷が全負荷です。

例えば、顕熱比(SHF)は、室の顕熱負荷が多いか、潜熱負荷が多いか、のように負荷の特性を表す指標になります。

選択肢4. 暖房負荷計算では、一般的に、日射負荷は考慮しない。

問題文内容の通りです

 

構造体の負荷は、構造体を挟んだ前後の温度差による熱伝導として考え、日射による負荷や室内の発生熱などの負荷は、安全側となるため考慮しません。

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