管理栄養士 過去問
第39回
問130 (午後の部 問33)

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問題

管理栄養士試験 第39回 問130(午後の部 問33) (訂正依頼・報告はこちら)

神経疾患の病態、診断および栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 食行動異常は、認知症の中核症状である。
  • 認知症のスクリーニングには、DESIGN−R®が用いられる。
  • パーキンソン病では、嚥下障害がみられる。
  • パーキンソン病では、エネルギー目標量を安静時エネルギー消費量の2倍とする。
  • レボドパ(L−ドーパ)は、薬の効果を高めるために、高たんぱく質食と一緒に内服する。

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この過去問の解説 (1件)

01

種々の神経疾患の栄養管理に関する問題です。高齢者においては、主病に加え神経疾患が併存している症例も多いため、理解を深めておく必要があります。

選択肢1. 食行動異常は、認知症の中核症状である。

不正解です。

認知症による症状は、中核症状と行動・心理症状に大別されます。

中核症状・・・記憶障害、見当識障害、理解・判断障害、失語・失行・失認、実行機能障害

行動・心理症状・・・不安・抑うつ、異食行動、せん妄、睡眠障害、幻覚、徘徊 等

食行動異常は認知症の行動・心理症状であり、中核症状により左右されるものです。

選択肢2. 認知症のスクリーニングには、DESIGN−R®が用いられる。

不正解です。

認知症のスクリーニングにはMMSEが用いられます。

DESIGN-Rは褥瘡の評価スケールです。

選択肢3. パーキンソン病では、嚥下障害がみられる。

正解です。

パーキンソン病は運動障害を主徴とする神経疾患で、緩慢に進行します。ドパミンが不足することにより、振戦や動作緩慢、筋緊張の高まり、随意運動の遅延等が起こります。

嚥下関連筋への影響もあり、しばしば嚥下障害が見られます。

選択肢4. パーキンソン病では、エネルギー目標量を安静時エネルギー消費量の2倍とする。

不正解です。

パーキンソン病においては、振戦や筋緊張等により安静時エネルギー消費量は亢進していることが研究によって報告されています。目標エネルギー量は高めに設定しますが、安静時エネルギー消費量×1.1〜1.3とします。

選択肢5. レボドパ(L−ドーパ)は、薬の効果を高めるために、高たんぱく質食と一緒に内服する。

不正解です。

たんぱく質はレボドパの吸収を妨げる可能性があるため、必要量以上のたんぱく質摂取は推奨されません。

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