2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2025年1月
問13 (学科 問13)
問題文
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問題
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)試験 2025年1月 問13(学科 問13) (訂正依頼・報告はこちら)
- 確定年金では、年金受取開始日前に被保険者が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた年金受取総額と同額の死亡給付金を受け取ることができる。
- 10年保証期間付終身年金では、被保険者の性別以外の契約条件が同一である場合、保険料は男性の方が女性よりも高くなる。
- MVA(市場価格調整)機能を有する変額個人年金保険では、市場金利に応じた運用資産の価格変動が解約返戻金額等に反映され、一般に、解約時の市場金利が契約時と比較して上昇した場合には解約返戻金額が減少する。
- 外貨建て個人年金保険では、円換算支払特約を付加することで、当該保険契約の締結後から年金や解約返戻金、死亡給付金を受け取るまでの為替リスクを回避することができる。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、個人年金保険に関する商品性・制度理解を問う問題です。
保険商品の設計思想や、金融環境(為替・金利)との関係を正しく理解しているかが問われる、やや応用的なレベルの内容です。
不適切
確定年金は「契約で定めた一定期間(例:10年)年金を受け取る」ものです。
年金受取開始前に死亡した場合は、払戻金や死亡給付金が支払われるものの、年金総額と同額とは限りません。
不適切
終身年金は、「死亡するまで年金をもらえる」保険です。女性の方が平均寿命が長いため、保険会社が支払う年金総額も多くなります。
したがって、女性の方が保険料は高くなるのが一般的です。
適切(正解)
MVAとは、市場金利の変動に応じて解約返戻金などが調整される仕組みです。
市場金利が上がる=債券価格が下がるため、解約時にその価格変動が反映され、解約返戻金は下がる可能性があるというのがこの商品の特徴です。
不適切
円換算支払特約を付加しても、支払時点の為替レートで円換算されるため、為替の変動によって受け取る円ベースの金額は変わります。
つまり、為替リスクを「軽減」する手段にはなっても、「回避」することはできません。
個人年金保険は、老後資金の準備手段として人気ですが、その商品性はさまざまです。
金融環境(為替・金利)などの複合的な知識が必要になるので、自信がない人はもう一度おさらいしておきましょう。
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02
リスク管理分野から、個人年金保険の問題です。
個人年金保険には、受取方法に応じて6種類に分類されます。
・終身年金→生存している間、年金を受け取れる
・保証期間付終身年金→終身年金に保証期間を追加。被保険者が死亡した場合、保証期間中は遺族が年金を受け取れる
・有期年金→一定期間中、生存していたら年金を受け取れる
・保証期間付有期年金→有期年金に保証期間を追加。被保険者が死亡した場合、保証期間中は遺族が年金を受け取れる
・確定年金→一定期間、年金を受け取れる(生死問わない)
・夫婦年金→夫婦いずれかが生存していたら、年金を受け取れる
また、保険会社が保険料を運用する変額個人年金保険や、積立を外貨で運用する外貨建て個人年金保険があります。
不適切
年金受給開始前に被保険者が死亡した場合、死亡給付金を受け取ることができます。しかし、その給付額は一般的に既払込保険料相当額(今までに支払った保険料相当額)となります。よって「年金受取総額と同額」としている本選択肢は間違いです。
不適切
女性の方が平均寿命が長いため、保険料が男性より割高になります。
適切
変額個人年金保険は、保険会社が保険料を運用する成果によって受け取る年金額や解約返戻金額が変動する保険です。一般的に、金利が上昇すると債券価格が下落します。これにより、国債などで運用していた保険会社の資産価値も下がり、結果として契約者が受け取る解約返戻金などにも影響します。これがMVA(市場価格調整)による変動の仕組みです。この利益増減の変動リスクを保険契約者も負担することになりますので、解約返戻金額も減少します。
不適切
円換算支払特約とは、本来外貨で受け取る年金等を、円で受け取ることができるようになる特約です。あくまで、受け取りを円にするためのものであり、為替リスクを回避する仕組みではありません。
個人年金保険の種類については、混乱しやすいと感じる方もいるでしょう。
各個人年金保険の特徴は図で比較すると整理しやすいため、参考書などの図解を活用して、違いを視覚的に把握しておくと理解が深まります。
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