2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)後期
問49 (5 問7)
問題文
電気鉄道における架空式の電車線路の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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問題
2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)後期 問49(5 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
電気鉄道における架空式の電車線路の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ちょう架線のハンガ取付箇所には、アーク溶損を防止するために、保護カバーを取り付けた。
- 電車線を支持する可動ブラケットは、懸垂がいしを用いて電柱に取り付けた。
- パンタグラフがしゅう動通過できるように、トロリ線相互の接続にダブルイヤーを使用した。
- パンタグラフの溝摩耗を防止するために、直線区間ではトロリ線にジグザグ偏位を設けた。
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この過去問の解説 (1件)
01
不適当なのは 電車線を支持する可動ブラケットは、懸垂がいしを用いて電柱に取り付けた。 です。
可動ブラケットの取り付けには、曲げに強い長幹がいし(ロッド形がいし)が一般的で、懸垂がいしは張力方向に使う部材なので適していません。
ハンガ部はパンタグラフと接触する恐れがあり、短絡やアークに備えて保護カバーを取り付けます。適切な施工方法です。
可動ブラケットは温度変化で回転する片持ちばりです。
曲げ荷重がかかるため、長幹がいしで絶縁・支持します。
懸垂がいしは吊り下げ用で曲げに弱いため、この記述は不適当です。
ダブルイヤーは耳が二つある金具で、ジョイント部を滑らかにしパンタグラフの引っかかりを防ぎます。正しい施工です。
接触点を左右に振って溝を均等にすり減らす方法で、標準的な設計です。
適切な記述です。
架空電車線路では「どの金具をどこに使うか」が安全運行の鍵です。
可動ブラケットは曲げ荷重が大きいので長幹がいし、張力を受け持つ場所は懸垂がいしといった使い分けを覚えておきましょう。
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