2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)後期
問39 (4 問2)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)後期 問39(4 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

図に示すネットワーク工程表において、クリティカルパスの日数(所要工期)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、◯内の数字はイベント番号、アルファベットは作業名、日数は所要日数を示す。
問題文の画像
  • 工程全体の所要工期は、15日である。
  • 作業Gの作業を1日短縮すると、所要工期を短縮することができる。
  • 作業Hの作業を2日短縮しても、所要工期を短縮することができない。
  • 作業Bの作業が1日遅れても、所要工期には影響を与えない。
  • 作業Hの作業が3日遅れると、所要工期に影響を与える。

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この過去問の解説 (1件)

01

不適当なのは、作業Hの作業が3日遅れると、所要工期に影響を与える。です。
図のネットワーク工程表では、最長経路(クリティカルパス)は「A→E→G→H」で 15日になります。この経路以外にも「B→C→G→H」など長さ 14日 の経路があり、作業Hには 3日の余裕(フロート) が残っています。そのため Hを3日遅らせても全体工期は15日のままで変わりません。

選択肢1. 工程全体の所要工期は、15日である。

最長経路「A→E→G→H」が15日なので正しいです。

選択肢2. 作業Gの作業を1日短縮すると、所要工期を短縮することができる。

G はクリティカルパス上にあり余裕がありません。

1日短くすれば最長経路が14日となり、工期も1日短縮されます。

選択肢3. 作業Hの作業を2日短縮しても、所要工期を短縮することができない。

Hには3日の余裕があります。

2日縮めてもまだ1日分の余裕が残るので工期は短くなりません。

選択肢4. 作業Bの作業が1日遅れても、所要工期には影響を与えない。

Bを通る経路は最長でも14日です。

Bが1日遅れても15日を超えないため工期は変わりません。

選択肢5. 作業Hの作業が3日遅れると、所要工期に影響を与える。

Hの余裕は3日なので、3日遅れても全体の15日には届きません。

影響しないためこの記述は誤りです。

まとめ

クリティカルパス上にある作業は余裕が0日で、短縮・遅延がそのまま工期に跳ね返ります。

一方、余裕のある作業は、余裕内の変動なら工期に影響しません。

今回のポイントは Hの余裕が3日 あることでした。

余裕を正しく読み取り、どの作業が工期を決めるか把握することがネットワーク工程表を使った工程管理の基本です。

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