2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)後期
問22 (2 問10)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)後期 問22(2 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

キュービクル式高圧受電設備に関する記述として、「日本産業規格(JIS)」上、不適当なものはどれか。
  • PF・S形の主遮断装置は、高圧交流負荷開閉器と限流ヒューズを組み合わせたものである。
  • PF・S形の受電設備容量は、300kV・A以下である。
  • CB形の主遮断装置は、断路器と過電流継電器を組み合わせたものである。
  • CB形の受電設備容量は、4000kV・A以下である。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、キュービクル式高圧受電設備の種類と構成、使用条件に関する知識を問うものです。PF・S形やCB形といった代表的な受電設備について、JISに基づく正しい知識を確認します。

選択肢1. PF・S形の主遮断装置は、高圧交流負荷開閉器と限流ヒューズを組み合わせたものである。

これは適切な記述です。
PF・S形とは、「Power Fuse with Switch」の略で、LBS(高圧交流負荷開閉器)と高圧限流ヒューズ(PF)を組み合わせた構成です。
遮断機能はヒューズが担い、LBSが開閉操作を担当します。

選択肢2. PF・S形の受電設備容量は、300kV・A以下である。

これは適切な記述です。
PF・S形は比較的小容量の設備に適しており、300kV・A以下での使用が標準的です。
それ以上の容量になると、CB形が使われます。

選択肢3. CB形の主遮断装置は、断路器と過電流継電器を組み合わせたものである。

これは不適切な記述です。
CB形とは、「Circuit Breaker」の略で、遮断器(CB)と保護継電器(OCRなど)を組み合わせたものです。断路器(DS)は、主遮断装置とは別に設けられるもので、主遮断装置の構成要素ではありません。したがってこの記述は誤りです。

この問題は、不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

選択肢4. CB形の受電設備容量は、4000kV・A以下である。

これは適切な記述です。
CB形は大容量向けの高圧受電設備であり、4000kV・A以下の範囲で使用されることが一般的です。

まとめ

CB形の主遮断装置を「断路器と過電流継電器の組み合わせ」としている記述は誤りです。
CB形では主遮断装置として遮断器(CB)自体が中心となり、断路器は補助的に設けられるものです。
したがって、この記述は不適当です。

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