2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)後期
問21 (2 問9)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)後期 問21(2 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

金属線ぴ工事による低圧屋内配線において、「電気設備の技術基準とその解釈」上、不適当なものはどれか。ただし、線ぴの長さは8mとし、事務所ビルの展開した場所に施設するものとする。
  • 使用電圧が300V以下の金属線ぴ配線を、乾燥した場所に施設した。
  • 湿気の多い場所又は水気のある場所に施設するので、D種接地工事を施した。
  • 線ぴ相互及び線ぴとボックスその他の附属品とは、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続した。
  • 使用電圧が交流対地電圧150V以下であり、線ぴに人が接触しないよう防護措置を施したのでD種接地工事を省略した。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、金属線ぴ(せんぴ)工事における技術基準の適合性について問うものです。金属線ぴとは、金属製の配線用ダクトで、電線を収納して保護する目的で使用されます。

選択肢1. 使用電圧が300V以下の金属線ぴ配線を、乾燥した場所に施設した。

適切な記述です。
乾燥した屋内で300V以下の配線であれば、金属線ぴの使用は問題ありません。

選択肢2. 湿気の多い場所又は水気のある場所に施設するので、D種接地工事を施した。

これが不適当な記述です。
金属線ぴの施設場所として「湿気の多い場所」や「水気のある場所」は、そもそも施設場所として不適当であり、金属線ぴ工事自体が認められていません。
つまり、「接地すれば使える」というのは誤った解釈です。

この問題は、不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

選択肢3. 線ぴ相互及び線ぴとボックスその他の附属品とは、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続した。

適切な記述です。
電気的な導通確保と機械的な接続は、施工基準において必須事項です。

選択肢4. 使用電圧が交流対地電圧150V以下であり、線ぴに人が接触しないよう防護措置を施したのでD種接地工事を省略した。

適切な記述です。
「電気設備の技術基準とその解釈」第123条第2項において、

「乾燥した場所に施設し、かつ、使用電圧が対地150V以下であり、かつ、人が接触しないように施設した場合は、接地工事を省略できる」
とされています。したがってこの記述は技術的に認められています。

まとめ

不適当な記述は
湿気の多い場所又は水気のある場所に施設するので、D種接地工事を施した。
という選択肢です。
金属線ぴは湿気や水気のある場所には使ってはいけないため、この前提が誤りです。

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