2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)後期
問20 (2 問8)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)後期 問20(2 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

かご形誘導電動機にインバータ制御を用いた場合の特徴として、最も不適当なものはどれか。
  • 始動電流を小さくできる。
  • 低速でトルクが出にくいものがある。
  • 速度制御が容易で省エネルギー性に優れている。
  • 高調波対策が不要である。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、かご形誘導電動機にインバータ制御を使ったときの特徴について、正しく理解しているかを問う内容です。インバータ制御は、電動機の効率的な運転に広く使われています。

選択肢1. 始動電流を小さくできる。

これは適切な記述です。
インバータは電圧と周波数を制御しながら始動できるため、突入電流を抑えることができます。従来の直接始動に比べて電源系統への負担も軽減されます。

選択肢2. 低速でトルクが出にくいものがある。

これは適切な記述です。

インバータ制御の方式や機種によっては、低速域でのトルク不足が生じることがあります。センサレス制御や簡易なV/f制御では特に起こりやすいです。

選択肢3. 速度制御が容易で省エネルギー性に優れている。

これは適切な記述です。

インバータは周波数を変えることでモーターの回転数を自由に調整できるため、ポンプやファンの省エネ運転に特に有効です。

選択肢4. 高調波対策が不要である。

これは不適切な記述です。
インバータは電力変換時に高調波(電源波形のゆがみ)を発生させるため、特に多台数設置時などでは高調波対策が必要になる場合があります
高調波は他の機器に悪影響を与えることがあるため、無視できません。

この問題は、最も不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

まとめ

高調波対策が不要であるという記述は誤りです。
インバータ制御を使うときは、高調波の影響を考慮しなければならないため、この選択肢は不適当です。

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