2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)前期
問45 (5 問3)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)前期 問45(5 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

明り掘削の作業における、労働者の危険を防止するための措置に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。
  • 土止め支保工を設けたので、設置後14日ごとに点検した。
  • 地山の掘削作業主任者が、作業方法を決め、作業を直接指揮した。
  • 砂からなる地山を手掘りで掘削するので、掘削面のこう配を35度とした。
  • 地中電線路を損壊するおそれがあったので、掘削機械を使用せず手掘りで掘削した。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、明り掘削作業における労働安全衛生法上の安全対策の適否を問うものです。
明り掘削とは、地表から直接掘り下げる方法であり、地山の状態や周囲の埋設物に応じた安全措置が求められます。

選択肢1. 土止め支保工を設けたので、設置後14日ごとに点検した。

不適切な記述です。
労働安全衛生規則第157条の4では、支保工は設置後7日以内ごとに点検しなければならないとされています。
14日ごとの点検では点検間隔が長すぎるため、この記述は法令に違反します。

この問題は、誤っているものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

選択肢2. 地山の掘削作業主任者が、作業方法を決め、作業を直接指揮した。

正しい記述です。
労働安全衛生法により、地山の掘削作業には作業主任者の選任と、作業方法の決定・直接指揮が義務付けられています。

選択肢3. 砂からなる地山を手掘りで掘削するので、掘削面のこう配を35度とした。

正しい記述です。
砂質地山の掘削では、崩壊を防ぐためにこう配を30〜35度程度に緩くする必要があるとされています。35度のこう配は安全側であり、適切です。

選択肢4. 地中電線路を損壊するおそれがあったので、掘削機械を使用せず手掘りで掘削した。

正しい記述です。
地中に埋設された電線などを誤って破損しないように、手掘りによって慎重に掘削する措置は合理的であり、法令にも沿っています。

まとめ

土止め支保工の点検を14日ごとに行ったという記述は、7日以内ごとの点検が必要とされている労働安全衛生規則に反しています。他の選択肢は法令に適合した安全措置です。

参考になった数2

02

「労働安全衛生法および関連する基準」に基づいて明かり掘削作業における安全対策についての理解を求める問題です。

選択肢1. 土止め支保工を設けたので、設置後14日ごとに点検した。

誤った内容です。

労働安全衛生法第三百七十三条に、

 

「事業者は、土止め支保工を設けたときは、その後七日をこえない期間ごと、中震以上の地震の後及び大雨等により地山が急激に軟弱化するおそれのある事態が生じた後に、次の事項について点検し、異常を認めたときは、直ちに、補強し、又は補修しなければならない。」

 

と記載されていますので、設置後14日ごとという記載が誤りです。


 

選択肢2. 地山の掘削作業主任者が、作業方法を決め、作業を直接指揮した。

正しい内容です。

労働安全衛生法第三百六十条の1に、

 

「事業者は、地山の掘削作業主任者に、次の事項を行わせなければならない。

-1 作業の方法を決定し、作業を直接指揮すること。」

 

と記載されています。


 

選択肢3. 砂からなる地山を手掘りで掘削するので、掘削面のこう配を35度とした。

正しい内容です。

労働安全衛生規則第357条の1に、

「 事業者は、手掘りにより砂からなる地山又は発破等により崩壊しやすい状態になつている地山の掘削の作業を行なうときは、次に定めるところによらなければならない。

- 1 砂からなる地山にあつては、掘削面のこう配を三十五度以下とし、又は掘削面の高さを五メートル未満とすること。」

 

とされています。


 

選択肢4. 地中電線路を損壊するおそれがあったので、掘削機械を使用せず手掘りで掘削した。

正しい内容です。

労働安全衛生規則第356条に、手掘りとは、

「パワー・シヨベル、トラクター・シヨベル等の掘削機械を用いないで行なう掘削の方法をいう。」

とされています。

 

また、安全衛生規則第363条に、

「地中電線路その他地下に在する工作物の損壊により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、掘削機械を使用してはならない。」

とされています


 

参考になった数0