2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)前期
問46 (5 問4)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)前期 問46(5 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

屋外変電所の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • がいしは、手拭き清掃と絶縁抵抗試験により破損の有無の確認を行った。
  • 二次側電線路の地絡保護のため、変電所の引込口に地絡遮断装置を取り付けた。
  • 各機器及び母線を直撃雷から保護するため、近傍鉄塔及び鉄構の頂部に架空地線を取り付けた。
  • ガス絶縁開閉装置(GIS)の連結作業は、塵埃の侵入を防止するために連結部をビニルシートで仕切って行った。

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この過去問の解説 (2件)

01

「二次側電線路の地絡保護のため、変電所の引込口に地絡遮断装置を取り付けた。」
この記述が不適当です。

選択肢1. がいしは、手拭き清掃と絶縁抵抗試験により破損の有無の確認を行った。

がいし点検は清掃後に目視・触接・軽打などで健全性を確認するのが基本です。

絶縁抵抗を測って追加確認しても問題はありません。

選択肢2. 二次側電線路の地絡保護のため、変電所の引込口に地絡遮断装置を取り付けた。

この選択肢が不適当です。

地絡遮断装置(ELB/GR など)は〈引込口〉ではなく〈引出口〉に設けるのが技術基準の解釈(第36条)での原則です。

選択肢3. 各機器及び母線を直撃雷から保護するため、近傍鉄塔及び鉄構の頂部に架空地線を取り付けた。

架空地線で変電所全体をシールドし、落雷電流を大地へ逃がすのは標準的な耐雷対策です。

選択肢4. ガス絶縁開閉装置(GIS)の連結作業は、塵埃の侵入を防止するために連結部をビニルシートで仕切って行った。

GIS は微粒子混入に弱いため、現場連結時はビニルシートや簡易クリーンブースで区画し清浄度を確保します。

まとめ

地絡遮断装置の設置位置は「変電所から外部へ出る〈引出口〉側」が正しいです。

引込側に付けても二次側の地絡事故を確実に遮断できないため、施工計画時に位置を取り違えないよう注意が必要です。

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02

屋外変電所の施行とは、あh津伝書から送られてきた高圧の電力を、建物や工場などで使用できる低圧に変換施設を屋外に設置する工事のことです。

具体的には、変圧器、断路器、遮断機の設置や、配線工事、基礎工事などが含まれます。


 

選択肢1. がいしは、手拭き清掃と絶縁抵抗試験により破損の有無の確認を行った。

正しい内容です。

がいしは、汚損等が起きやすいので定期的な点検が必要です。

点検方法としては、視認や清掃、絶縁抵抗試験が一般的です。


 

選択肢2. 二次側電線路の地絡保護のため、変電所の引込口に地絡遮断装置を取り付けた。

誤った内容です。

変電所の引込口は、高圧側になります。

地絡遮断装置は、二次側の設備、即ち低圧、配電側に設置されるべきものです。


 

選択肢3. 各機器及び母線を直撃雷から保護するため、近傍鉄塔及び鉄構の頂部に架空地線を取り付けた。

正しい内容です。

架空地線とは、送電線や配電線の最上部に架設され、雷害から保護するための接地線です。


 

選択肢4. ガス絶縁開閉装置(GIS)の連結作業は、塵埃の侵入を防止するために連結部をビニルシートで仕切って行った。

正しい内容です。

ガス絶縁装置とは、遮断器や断路器などの開閉機器を密閉容器内に収納した装置です。

高い絶縁性を持っています。

その為、高い気密性、絶縁性を保つ必要があります。連結作業時の粉塵混入防止の為、ビニルシートなどの仕切りが必要です。


 

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