2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)前期
問42 (4 問5)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)前期 問42(4 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事における工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 計画以上の工程短縮をすることで、直接工事費を少なくすることができる。
  • 作業の所要日数は、全工事量を1日当たりの平均施工量で割ったものである。
  • 人工山積表を用いた工程管理は、稼動人数を平準化して効率的な労務管理ができる。
  • 週間工程表は、1週間に施工すべき作業内容を具体的に表したもので、各種作業間の作業手順の調整、資材の手配管理、作業員の労務管理に用いられる。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、建設工事における工程管理の基本的な考え方や手法の正確な理解が求められています。工程管理では、作業の順序・期間・人員などを適切に計画・調整し、工事を効率よく進めることが目的です。

選択肢1. 計画以上の工程短縮をすることで、直接工事費を少なくすることができる。

不適切な記述です。
工程を短縮するためには、人員を増やす・機械を追加する・作業を重複させるなど、追加的なコストがかかることが多く、かえって直接工事費が増加する傾向があります。

したがって、工程短縮=工事費削減とは限りません。

この問題は、最も不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

選択肢2. 作業の所要日数は、全工事量を1日当たりの平均施工量で割ったものである。

正しい記述です。
作業日数は、全体の作業量を1日にどれだけ進められるかで割って求めるのが基本的な計算方法です。

選択肢3. 人工山積表を用いた工程管理は、稼動人数を平準化して効率的な労務管理ができる。

正しい記述です。
人工山積表は、作業ごとの必要人員を時系列で積み上げて可視化するグラフで、人の偏りをなくして計画的な労務配置が可能になります。

選択肢4. 週間工程表は、1週間に施工すべき作業内容を具体的に表したもので、各種作業間の作業手順の調整、資材の手配管理、作業員の労務管理に用いられる。

正しい記述です。
週間工程表は、日ごとの細かな作業内容を明確にし、現場での管理をしやすくするためのツールです。短期間での作業調整に適しています。

まとめ

工程を短縮すれば工事費が減るという考え方は単純化されすぎており、実際には追加コストが発生しやすくなります。他の選択肢は工程管理の基本に沿った内容です。

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02

工程管理とは、製品の製造工程を計画的に管理し、品質、納期、コストを最適化する業務です。

選択肢1. 計画以上の工程短縮をすることで、直接工事費を少なくすることができる。

誤った内容です。

たとえば、作業を短期間で終わらせるために人員を増やしたり、夜間作業や残業を行うことで、労務費や機械損料が上がることが多いです。

従って、「計画以上の工程短縮=直接工事費の削減」は必ずしも成り立たず、不適当な記述です。


 

選択肢2. 作業の所要日数は、全工事量を1日当たりの平均施工量で割ったものである。

正しい内容です。 

所要日数の計算方法として、「全体の工事量 ÷ 1日あたりの施工量」は正しい工程計画手法です。


 

選択肢3. 人工山積表を用いた工程管理は、稼動人数を平準化して効率的な労務管理ができる。

正しい内容です。

人工山積表は、工程に対する稼働人数の過不足を可視化し、作業の平準化(ならし)に活用できます。


 

選択肢4. 週間工程表は、1週間に施工すべき作業内容を具体的に表したもので、各種作業間の作業手順の調整、資材の手配管理、作業員の労務管理に用いられる。

正しい内容です。

週間工程表は、日々の具体的な作業・資材・労務の計画を立てる上で非常に重要な資料です。


 

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