2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)前期
問40 (4 問3)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)前期 問40(4 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

図に示す品質管理に用いる図表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
問題文の画像
  • 図の名称は、ヒストグラムであり柱状図ともいわれている。
  • 中央値とは、データの総和をデータの個数で割った値をいう。
  • 測定値にはばらつきがあり、規格値を外れているものがある。
  • 分布のばらつきは、中心付近からほぼ左右対称であり、一般に現れる形である。
  • 標準偏差が大きいということは、平均から遠く離れているものが多くあるということである。

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この過去問の解説 (2件)

01

品質管理には、管理図が使用されます。

管理図とは、主に生産現場の品質管理に活用するQC7つ道具のひとつであり、品質のばらつきを分析・管理するためのグラフです。

選択肢1. 図の名称は、ヒストグラムであり柱状図ともいわれている。

正しい内容です。

ヒストグラムと呼ばれ、品質管理で使用されます。

選択肢2. 中央値とは、データの総和をデータの個数で割った値をいう。

誤った内容です。

中央値とは、データの大きさを順番に並べたときに真ん中に来る値のことです。

選択肢は、平均値のことを述べています。

選択肢3. 測定値にはばらつきがあり、規格値を外れているものがある。

正しい内容です。

図を見ると、規格下限よりも小さい測定値も存在しています。

選択肢4. 分布のばらつきは、中心付近からほぼ左右対称であり、一般に現れる形である。

正しい内容です。

分布は中央を中心として、左右対称に、正規分布に近い形をしています。

選択肢5. 標準偏差が大きいということは、平均から遠く離れているものが多くあるということである。

正しい内容です。

標準偏差とは、データが平均から大きく離れて散らばっていることを意味します。

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02

この図は、品質管理で使われるヒストグラムで、測定値の分布を柱の高さで示しているものです。選択肢を一つずつ検討していきます。

選択肢1. 図の名称は、ヒストグラムであり柱状図ともいわれている。

正しい記述です。
この図はヒストグラムと呼ばれ、横軸に測定値の範囲、縦軸にその出現頻度を示す柱状グラフです。棒グラフと似ていますが、連続する数値の範囲を扱うのが特徴です。

選択肢2. 中央値とは、データの総和をデータの個数で割った値をいう。

不適当な記述です。
これは中央値ではなく、平均値(算術平均)の定義です。
中央値は、データを小さい順に並べたとき、中央にくる値のことです。
この問題は、最も不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

選択肢3. 測定値にはばらつきがあり、規格値を外れているものがある。

正しい記述です。
ヒストグラムをよく見ると、一部の柱が規格範囲の外に出ており、ばらつきが生じていることが分かります。これは製品に不適合があることを意味します。

選択肢4. 分布のばらつきは、中心付近からほぼ左右対称であり、一般に現れる形である。

正しい記述です。
図の形は、左右がほぼ対称で中央に山がある正規分布に近い形であり、自然界や製造の測定値でよく見られるパターンです。

選択肢5. 標準偏差が大きいということは、平均から遠く離れているものが多くあるということである。

正しい記述です。
標準偏差はばらつきの大きさを表す指標で、値が大きいほどデータが平均から大きく散らばっていることを意味します。

まとめ

中央値の説明として「総和を個数で割る」としている選択肢が誤りです。

これは平均値の説明であり、用語の定義が間違っています。

他の選択肢は、図と統計の性質に沿った正確な記述です。

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