2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)前期
問19 (2 問7)
問題文
屋内全般照明の設計に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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問題
2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)前期 問19(2 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
屋内全般照明の設計に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 光束法は、作業面における平均照度を求めるための計算方法である。
- 室指数は、照明率を計算するために用いられる。
- 照明率は、基準面に達する光束の、光源の全光束に対する割合である。
- 壁面の反射率は、照度計算には影響しない。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、屋内照明設計における計算方法や照明設計に関係する要素の理解を問うものです。
照明設計では、部屋の形や壁の明るさ、照明器具の配置など、さまざまな要素が関係してきます。特に「光束法」という方法がよく使われます。
正しい記述です。
光束法(こうそくほう)は、作業面にどれだけの明るさが届くか(平均照度)を計算する方法です。照明設計の基本的な手法の一つです。
正しい記述です。
室指数は、部屋の広さや高さなどから形状のバランスを数値で表すもので、照明率(光がどれだけ有効に届くか)を求めるために必要です。
正しい記述です。
照明率とは、照明器具から出る光のうち、実際に机などの基準面に届く割合のことです。
無駄なく照らせているかを表す指標です。
誤った記述です。
壁や天井の反射率は、照明の反射光による明るさに大きく影響します。明るい色の壁は光を多く反射して、室内全体を明るくする効果があります。反射率を無視すると、照度計算が不正確になります。
この問題は、最も不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。
壁面の反射率が照度計算に影響しないというのは誤りです。
室内の明るさは直接照らされた光だけでなく、壁や天井からの反射光にも左右されます。
他の選択肢は照明設計における基本的な内容です。
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02
平均照度を求めるには、その室内の広さ、天井の高さ、反射率、光源、光源の劣化具合を数値化したもの等、
様々なパラメータが必要となります。
選択肢の説明を通して、それらの求め方を見ていきましょう。
正しい内容です。
部屋の寸法、反射率、ランプ光束値の数値を利用して、床面に降り注ぐ平均照度を求める方法です。
正しい内容です。
室指数とは、後述の照明率を決定する要素です。
室指数は、室内の間口、奥行、光源の高さ(天井の高さ)によって変わります。
同じ床面積に対して、天井の高さが低い場合は、室指数が大きくなり、高い場合においては、低くなります。
関係式は、下記の通りです。
室指数 = (間口×奥行) / (H×(間口+奥行))
また、照明率を求めるには、反射率の設定も必要です。
反射率は、その部屋の天井、壁、床がどれだけ光を反射するかの指標です。
一般的に、白色は反射率が高く、黒色は低下する傾向にあります。
例を挙げると、反射率は下記のような分類で値が決められます。
反射率70%: 白のふすま、タイル、ペンキ等
反射率50%: 障子
反射率30%: コンクリート素地
反射率10%: ガラス、カーテン
室指数、反射率が決まったら、照明率を決定します。
全ての照明器具には、メーカーにより固有値が仕様書に記載されているので、求められた、室指数、反射率をもとに照明率を出します。
正しい内容です。
照明率は、下記の関係で求められます。
照明率 = 作業面に入射する / 全光束光源光束
誤りです。
選択肢「室指数は、照明率を計算するために用いられる。」の箇所で述べたように、室指数、反射率は、
照明率を求めるうえで必要な数値となります。
平均照度は、下記の関係があります。
E = F × N × M / A
E: 平均照度(lx)
F: ランプ光束(Lm)
N: ランプの本数
U: 照明率
M: 保守率
※_保守率は、ランプの汚れ具合などによって決められるパラメータです。
以上の関係から、照度を求めるに照明率が関係してきます。
反射率は、照明率に影響します。
即ち、反射率は、照度にも影響してきます。
公式と用語を併せて覚えていくと、理解が速いでしょう。
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