2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)前期
問18 (2 問6)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)前期 問18(2 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

配電線路に施設する過電流遮断器に関する記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、不適当なものはどれか。
  • 高圧電路の短絡を保護するために施設する過電流遮断器は、その電路を通過する短絡電流を遮断できなければならない。
  • 高圧電路の短絡を保護するために施設する過電流遮断器は、その開閉状態を表示する装置を有するもの、又は、その開閉状態を容易に確認できるものでなければならない。
  • 電路の一部に接地工事を施した低圧電線路の接地側電線には、過電流遮断器を施設しなければならない。
  • 低圧電路の短絡を保護するために設置する過電流遮断器として、定められた能力を有するヒューズの施設が認められている。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、「電気設備の技術基準とその解釈」に基づいて、過電流遮断器(ブレーカーやヒューズ)の設置に関する規定を正しく理解しているかを問うものです。

選択肢1. 高圧電路の短絡を保護するために施設する過電流遮断器は、その電路を通過する短絡電流を遮断できなければならない。

正しい記述です。
短絡事故が発生したときに、安全に遮断できる性能を持っていることが法令で求められています。

選択肢2. 高圧電路の短絡を保護するために施設する過電流遮断器は、その開閉状態を表示する装置を有するもの、又は、その開閉状態を容易に確認できるものでなければならない。

正しい記述です。
開閉状態が確認できないと、作業中の感電や誤操作につながるおそれがあるため、視認性に関する基準が設けられています。

選択肢3. 電路の一部に接地工事を施した低圧電線路の接地側電線には、過電流遮断器を施設しなければならない。

誤った記述です。
接地側電線(接地された線)には、原則として過電流遮断器を設けてはならないと規定されています。これは、接地側に遮断器があると、遮断後に機器の金属部分が活線状態のままになるおそれがあるためです。

 

この問題は、不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

選択肢4. 低圧電路の短絡を保護するために設置する過電流遮断器として、定められた能力を有するヒューズの施設が認められている。

正しい記述です。
ヒューズも一定の遮断容量や性能を満たせば、過電流遮断器として使用が認められています。

まとめ

接地工事を施した低圧電線路の接地側電線には、過電流遮断器を設けてはならないとされており、これに反する記述が不適当です。他の選択肢は技術基準に基づいた内容です。

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02

過電流遮断器とは、電気回路の故障や異常で電線の許容電流を超える電流が流れたときに、

回路を遮断して電路を保護する機器です。

選択肢1. 高圧電路の短絡を保護するために施設する過電流遮断器は、その電路を通過する短絡電流を遮断できなければならない。

正しい内容です。

短絡とは、電気が流れている導体同士が接触し、負荷抵抗が電線抵抗のみになった状態です。

回路が短絡状態になると、その回路には通常よりも多くの電流が流れます。

これを短絡電流といいますが、これを遮断できる必要があります。

選択肢2. 高圧電路の短絡を保護するために施設する過電流遮断器は、その開閉状態を表示する装置を有するもの、又は、その開閉状態を容易に確認できるものでなければならない。

正しい内容です。

技術基準 第38条で、開閉状態を容易に確認できるものとされてます。

選択肢3. 電路の一部に接地工事を施した低圧電線路の接地側電線には、過電流遮断器を施設しなければならない。

誤りです。

正しくは、非接地側です。

 

非接地側、即ち電源供給側に取り付けることで異常発生時に供給側の電流を遮断することができます。

接地側に取り付けると、遮断器作動時に、接地が遮断され感電の危険が増します。

選択肢4. 低圧電路の短絡を保護するために設置する過電流遮断器として、定められた能力を有するヒューズの施設が認められている。

正しい内容です。

ヒューズが溶断されると、電流が遮断されます。

その特性を満たしたヒューズの施設が必要です。

まとめ

過電流遮断器の設置個所については、誤ると、事故につながる重要な部分でもあるので、覚えておきましょう。

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