建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問98 (建築物の構造概論 問98)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問98(建築物の構造概論 問98) (訂正依頼・報告はこちら)

建築生産に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 木工事は、仕上げ工事に分類される。
  • 施工管理の業務には、関係官庁などへの諸手続きも含まれる。
  • 環境負荷を削減するために、リユース、リサイクル等が重要である。
  • 工事のための電力や上下水道設備の計画は、仮設計画に含まれる。
  • 建築主は、建設工事の発注者である。

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この過去問の解説 (1件)

01

木工事は、仕上げ工事に分類される。
木工事は木造建築物の柱や梁など、構造体を組み立てる工程が中心です。建物の骨組みをつくるため、分類上は躯体工事に含まれ、内装仕上げを意味する仕上げ工事には入りません。したがって、この説明が最も不適当です。

選択肢1. 木工事は、仕上げ工事に分類される。

木工事は構造体を組み立てる作業であり、躯体工事に区分されます。床や壁の木質仕上げは別に「造作工事」として扱います。仕上げ工事という表現は誤りです。

選択肢2. 施工管理の業務には、関係官庁などへの諸手続きも含まれる。

道路占用許可や消防届など、工事を進めるうえで必要な行政手続きを施工会社が行う場合があります。施工管理の一環に位置づけられます。

選択肢3. 環境負荷を削減するために、リユース、リサイクル等が重要である。

建設副産物の発生を抑え、再使用・再資源化を進めることは環境対策として欠かせません。

選択肢4. 工事のための電力や上下水道設備の計画は、仮設計画に含まれる。

現場事務所や作業用の一時設備は仮設計画の範囲で検討し、工事期間中だけ設置します。

選択肢5. 建築主は、建設工事の発注者である。

建築主は資金を負担し、工事を発注する人(法人)を指します。工事請負契約の発注者に当たります。

まとめ

建築生産では、工程を「仮設・土工・躯体・仕上げ」のように区分します。木工事は構造躯体を立ち上げる段階に入るため、仕上げ工事という説明は成り立ちません。工程区分を正しく把握しておくと、工事計画や管理業務の役割分担を理解しやすくなります。

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