建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問80 (空気環境の調整 問80)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問80(空気環境の調整 問80) (訂正依頼・報告はこちら)

室内環境とその測定法との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • (室内環境)アスベスト   (測定法)紫外線蛍光法
  • (室内環境)窒素酸化物   (測定法)ザルツマン法
  • (室内環境)一酸化炭素   (測定法)定電位電解法
  • (室内環境)臭気      (測定法)官能試験法
  • (室内環境)ダニアレルゲン (測定法)酵素免疫測定法(ELISA法)

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この過去問の解説 (1件)

01

アスベスト と 紫外線蛍光法 の組合せが誤りです。アスベストは繊維状鉱物であり、測定には顕微鏡法や電子顕微鏡法を用います。紫外線蛍光法は蛍光を発する物質の濃度を測る方法で、アスベストには適しません。

選択肢1. (室内環境)アスベスト   (測定法)紫外線蛍光法

アスベスト繊維は蛍光を出さないため、紫外線蛍光法では検出できません。主に位相差顕微鏡や電子顕微鏡で計数します。

選択肢2. (室内環境)窒素酸化物   (測定法)ザルツマン法

ザルツマン試薬を使い、二酸化窒素を発色させて吸光度で濃度を求めます。実験室でも現場でもよく使われる方法です。

選択肢3. (室内環境)一酸化炭素   (測定法)定電位電解法

作動電極を一定電位に保ち、ガスが酸化または還元される電流から濃度を求めます。携帯型のCO計でも採用されています。

選択肢4. (室内環境)臭気      (測定法)官能試験法

人の鼻をセンサーとみなし、段階希釈法などでにおいの強さを評価します。臭気判定士のパネルテストが代表例です。

選択肢5. (室内環境)ダニアレルゲン (測定法)酵素免疫測定法(ELISA法)

アレルゲンを抗体で捕まえ、酵素反応の発色や発光で量を測る方法です。室内ほこり中のダニ抗原測定に広く使われます。

まとめ

測定法は対象物質の性質にあわせて選びます。アスベストは光や酵素反応で検出できないため、顕微鏡観察が必須です。その他の選択肢は、それぞれの物質に適した代表的な測定法となっています。

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