建築物環境衛生管理技術者（ビル管理士）過去問
第50回（令和2年度（2020年））
問79 (空気環境の調整問79)

問題文

環境要素の測定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

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問題

建築物環境衛生管理技術者（ビル管理士）試験第50回（令和2年度（2020年））問79（空気環境の調整問79）（訂正依頼・報告はこちら）

環境要素の測定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

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花粉の測定には、培養法がある。
花粉は植物の花粉粒であり、細菌やカビのように培養して数を増やすことができません。そのため培養法は花粉計測に使われません。これが最も不適当な記述です。

選択肢1. 微生物の間接測定法には、核酸増幅法がある。

遺伝子の特定部分を増幅して検出する方法です。培養を行わずに微生物の存在を推定できるので間接測定の一種といえます。

選択肢2. 酸素の測定には、ガルバニ電池方式がある。

亜鉛と銀などの電極でガルバニ電池を構成し、酸素が電解質に溶けて流れる電流から濃度を求める方式です。酸素濃度計に広く使われます。

選択肢3. 花粉の測定には、培養法がある。

前述のとおり、花粉は培養できないためこの方法は適しません。

選択肢4. オゾンの測定には、吸光光度法がある。

オゾンは紫外線を吸収する性質があり、特定波長の光の減衰を測る吸光光度法で濃度を求めます。

選択肢5. イオウ酸化物の測定には、溶液導電率法がある。

試料ガスを水に吸収させ、溶液の導電率変化を測定してイオウ酸化物（主にSO₂）濃度を推定する方法です。

まとめ

測定方法は、対象物質の性質や反応を利用して選ばれます。花粉は植物由来の粒子で、微生物のように培養できない点を押さえておくと混同を防げます。

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