クレーン・デリック運転士 過去問
令和6年(2024年)4月
問28 (原動機及び電気に関する知識 問8)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和6年(2024年)4月 問28(原動機及び電気に関する知識 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
- 電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、電源の電圧降下が大きいことが挙げられる。
- 電動機が全く起動しない場合の原因の一つとして、配線の端子が外れていることが挙げられる。
- 過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、回路が短絡していることが挙げられる。
- 三相誘導電動機がうなるが起動しない場合の原因の一つとして、一次側電源回路の三相の配線のうち2線が断線していることが挙げられる。
- 集電装置の火花が激しい場合の原因の一つとして、集電子が摩耗していることが挙げられる。
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この過去問の解説 (2件)
01
クレーンの電気機器の故障の原因などに関する問題です。
クレーンを長く使用していくと、どうしても故障などもトラブルに見舞われます。その時でも迅速に対応するために故障の原因はしっかり把握しておく必要があります。
正しい記述です。
電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、電源の電圧降下が大きいことが挙げられます。
そのため、急な電圧降下が起きないようにする必要があります。
正しい記述です。
電動機が全く起動しない場合の原因の一つとして、配線の端子が外れていることが挙げられます。
通電していないので動きません。
正しい記述です。
過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、回路が短絡していることが挙げられます。過電流継電器は安全装置となります。
三相誘導電動機がうなるが起動しない場合の原因の一つとして、一次側電源回路の三相の配線のうち2線ではなく1線が断線しているのが原因となります。
正しい記述です。
集電装置の火花が激しい場合の原因の一つとして、集電子が摩耗していることが挙げられます。
そのため、定期的な点検が必須となります。
故障の原因は様々ありますが、故障に気づかずに作業を行うと災害などにもつながるので、いつもとおかしいなと思った段階で疑った方がいいです。この問題以外にも多くの原因はありますが、一例として押さえておきましょう。
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02
この問題はクレーンの電気機器における故障の原因に関する知識を問うものです。
電動機や集電装置、配線、継続器などの電気系統で起こり得るトラブルを正しく理解し、
原因を特定できるようになることは保守点検や安全運転に直結する重要なスキルです。
現象と原因の関係を正しく把握しましょう。
正しい記述です。
電動機が起動しても回転数が上がらない場合
電源電圧の降下(電圧が定格より低い)が原因で
トルク不足になり回転が上がらないことがあります。
正しい記述です。
電動機が全く起動しない場合
配線端子の脱落や接触不良は非常に一般的な原因のひとつです。
点検時には端子接続も必ずチェックします。
正しい記述です。
三相誘導電動器が動作するのは
モーターに過大な電流が流れているのが原因で
短絡(ショート)がその典型的な原因のひとつです。
誤った記述です。
三相誘導電動器が「うなるが起動しない」という現象は
三相のうち1線が断線して単相運転状態(欠相)になったときに起こる典型的な症状です。
2線が断線しているときは、モーターは、うなることすらできず、完全に動作しない状態になります。
正しい記述です。
集電装置の火花が激しくなるのは
集電子の摩耗やばねの劣化などが原因で
接触不良が起きていることが多いです。
定期的な点検と交換が必要です。
この問題では三相誘導電動機の欠相時の挙動を正しく理解しているかがポイントでした。
クレーンの電気機器のトラブルは原因を的確に特定することが
早期復旧と安全確保の鍵となります。
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