クレーン・デリック運転士 過去問
令和6年(2024年)4月
問24 (原動機及び電気に関する知識 問4)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和6年(2024年)4月 問24(原動機及び電気に関する知識 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
- ユニバーサル制御器は、1本の操作ハンドルを前後左右や斜めに操作することにより、3個の制御器を同時に又は単独で操作できる構造にしたものである。
- 制御器は、電動機に正転、停止、逆転及び制御速度の指令を与えるもので、制御の方式により直接制御器と間接制御器に大別され、さらに、両者の混合型である複合制御器がある。
- 無線操作用の制御器には、押しボタン式とハンドル操作式があり、誤操作を防止するため、複数の操作を1回のスイッチ操作で行うことができるように工夫されている。
- エンコーダー型制御器は、ハンドル位置を連続的に検出し、電動機の主回路を直接開閉する直接制御器である。
- ドラム形直接制御器は、ハンドルで回される円弧状のフィンガーとそれに接する固定セグメントにより電磁接触器の操作回路を開閉する制御器である。
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この過去問の解説 (2件)
01
クレーンの電動機の付属機器に関する問題です。
付属機器の内容をしっかり把握する事は、急なトラブル対応にもつながるので、押さえておきましょう。
ユニバーサル制御器は、1本の操作ハンドルを前後左右や斜めに操作することにより、3個ではなく2個の制御器を同時に又は単独で操作できる構造にしたものとなります。
正しい記述です。
制御器は、電動機に正転、停止、逆転及び制御速度の指令を与えるもので、制御の方式により直接制御器と間接制御器に大別され、さらに、両者の混合型である複合制御器があります。複合制御器の方が性能が高いです。
無線操作用の制御器には、押しボタン式とハンドル操作式があり、誤操作を防止するため、複数の操作を1回のスイッチ操作ではなく、操作自体を複数のスイッチ操作で行う事ができるようになっています。
エンコーダー型制御器は、ハンドル位置を連続的に検出し、電動機の主回路を直接開閉する直接制御器ではなく間接開閉する間接制御器となります。
記述が逆になっており、ドラム形直接制御器は、ハンドルで回される円弧状のフィンガーではなくセグメントと、それに接する固定セグメントではなくフィンガーにより回路を直接開閉する制御器となります。
特にドラム形直接制御器に関する問題が良く出題されるので、しっかり確認しておきましょう。
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02
この問題はクレーンの電動機を制御するための付属機器について問うものです。
クレーンの操作には安全かつ正確な制御が求められるため様々なタイプの制御器が使われています。
操作方法・制御方式・安全設計の違いを把握しておくことが安全運転に直結します。
誤った記述です。
ユニバーサル制御器は1本のハンドルで前後左右に動かすことで
2個の制御器(巻き上げ・横行・走行など)を操作できる構造です。
「3個を操作」とするのは誤りであり正しくは2個が基本です。
正しい記述です。
制御器の種類についての記述です。
・直接制御器:制御器が直接電動機の主回路を開閉する方式。小型モーター向け。
・間接制御器:操作は補助回路にとどまり主回路の開閉は電磁接触器などが行う方式。
大電流・高電圧。
・複合制御器:両者を組み合わせたもの。
誤った記述です。
無線制御器には押しボタン式が主流でハンドル操作式はほとんど使用されていません。
また、安全上、複数の操作を一回のスイッチ操作で行う事は避けられています。
誤操作を防止するには逆に1つの操作に1つのボタンが原則です。
誤った記述です。
エンコーダー型制御器はハンドル位置を連続的に検出して信号として出力する「間接制御器」です。
電動機の主回路を直接開閉するのは直接制御器なので誤りです。
誤った記述です。
ドラム形直接制御器はハンドルを回して電動機の主回路を直接開閉する構造です。
しかし説明にあるような「電磁接触器の操作回路を開閉する」機能は間接制御器なので混合しています。
この問題ではクレーンの電動機に関連する制御器の種類と構造に関する知識が問われました。
特に安全設計に関わる無線操作や誤操作防止の原則は現場での事故防止に直結する知識です。
制御器の構造と役割を正しく理解して安全で効率的なクレーンの操作を心がけましょう。
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