クレーン・デリック運転士 過去問
令和6年(2024年)4月
問22 (原動機及び電気に関する知識 問2)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和6年(2024年)4月 問22(原動機及び電気に関する知識 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

電圧、電流、抵抗及び電力に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 電圧の単位はボルト(V)で、1000Vは1kVとも表す。
  • 導体でできた円形断面の電線の場合、断面の直径が同じまま長さが2倍になると抵抗の値は2倍になり、長さが同じまま断面の直径が2倍になると抵抗の値は2分の1になる。
  • 抵抗を並列につないだときの合成抵抗の値は、個々の抵抗の値のどれよりも小さい。
  • 回路に流れる電流の大きさは、回路にかかる電圧に比例し、回路の抵抗に反比例する。
  • 回路が消費する電力P(W)は、回路にかかる電圧をE(V)、回路に流れる電流をI(A)とすれば、P(W)=E(V)✕I(A)で表される。

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この過去問の解説 (2件)

01

電圧、電流、抵抗及び電力に関する問題です。

この問題も電気の基本的な問題なので、特に公式は確実に押さえておきましょう。

選択肢1. 電圧の単位はボルト(V)で、1000Vは1kVとも表す。

正しい記述です。

電圧の単位はボルト(V)で、1000Vは1kVとも表します。

ちなみに1,000,000は1Mとなります。

選択肢2. 導体でできた円形断面の電線の場合、断面の直径が同じまま長さが2倍になると抵抗の値は2倍になり、長さが同じまま断面の直径が2倍になると抵抗の値は2分の1になる。

抵抗値は長さ÷断面積で求めます。

したがって直径が長くなれば反比例して抵抗値は少なくなるので、長さが同じまま断面の直径が2倍になると抵抗の値は4分の1となります。

選択肢3. 抵抗を並列につないだときの合成抵抗の値は、個々の抵抗の値のどれよりも小さい。

正しい記述です。

合成抵抗は和分の積で求めます。

したがって、どのような値を代入してもそれぞれの抵抗値の値より合成抵抗は小さくなります。

選択肢4. 回路に流れる電流の大きさは、回路にかかる電圧に比例し、回路の抵抗に反比例する。

正しい記述です。

電流は電圧÷抵抗で求めるので、回路にかかる電圧に比例し、回路の抵抗に反比例します。

選択肢5. 回路が消費する電力P(W)は、回路にかかる電圧をE(V)、回路に流れる電流をI(A)とすれば、P(W)=E(V)✕I(A)で表される。

正しい記述です。

回路が消費する電力P(W)は、回路にかかる電圧をE(V)、回路に流れる電流をI(A)とすれば、P(W)=E(V)✕I(A)で表されます。電流の公式も覚えておきましょう。

まとめ

電気の公式はそれぞれ一通り覚えておくと、式を変換するだけで答えを導く事ができるので、頭に入れておきましょう。

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02

この問題は電気の基本法則に関する理解を問うものです。
電気回路を構成する「電圧」「電気」「抵抗」「電力」の関係は
現場での機器操作・保守・トラブルシュートにおいて非常に重要です。
特にオームの法則や電力計算、導体の抵抗の特性(長さ・断面積との関係)は
確実に押さえておきたいポイントです。

選択肢1. 電圧の単位はボルト(V)で、1000Vは1kVとも表す。

正しい記述です。
電圧の単位はボルト(V)で1000Vは1kV(キロボルト)と表します。

選択肢2. 導体でできた円形断面の電線の場合、断面の直径が同じまま長さが2倍になると抵抗の値は2倍になり、長さが同じまま断面の直径が2倍になると抵抗の値は2分の1になる。

誤った記述です。
導体の電気抵抗Rは次の式で表されます。
 

R=ρ×(L/A)
(ρ=抵抗率、L=導体の長さ、A=断面積)
 

・「長さが2倍」=抵抗も2倍:これは正しい。
・「直径が2倍」=断面積Aは半径の2乗に比例=断面積は4倍=したがって抵抗は1/4になる。
 

選択肢では「2分の1になる」と記載されているので誤りです。

選択肢3. 抵抗を並列につないだときの合成抵抗の値は、個々の抵抗の値のどれよりも小さい。

正しい記述です。
抵抗を並列接続すると合成抵抗はどの抵抗よりも小さくなります。
これは並列回路の基本的性質で正しい記述です。

選択肢4. 回路に流れる電流の大きさは、回路にかかる電圧に比例し、回路の抵抗に反比例する。

正しい記述です。
電流は電圧に比例し抵抗に反比例するという
オームの法則(I=E/R)
に基づく正しい内容です。
 

選択肢5. 回路が消費する電力P(W)は、回路にかかる電圧をE(V)、回路に流れる電流をI(A)とすれば、P(W)=E(V)✕I(A)で表される。

正しい記述です。
回路で消費される電力はP(W)=E(V)×I(A)の式で表されます。
これは電力の基本公式です。

まとめ

この問題では電気の基本的な物理量の関係について正しく理解しているかを問われました。
このような基礎知識は現場でも非常に役に立つのでしっかり身につけておきましょう。

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