クレーン・デリック運転士 過去問
令和6年(2024年)4月
問16 (関係法令 問6)
問題文
つり上げ荷重10tの転倒するおそれのあるジブクレーン(以下、本問において「クレーン」という。)の検査に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
クレーン・デリック運転士試験 令和6年(2024年)4月 問16(関係法令 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
つり上げ荷重10tの転倒するおそれのあるジブクレーン(以下、本問において「クレーン」という。)の検査に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- クレーンのジブに変更を加えた者は、所轄労働基準監督署長が検査の必要がないと認めたものを除き、変更検査を受けなければならない。
- 変更検査においては、クレーンの各部分の構造及び機能について点検を行うほか、荷重試験及び安定度試験を行うものとする。
- 使用再開検査における安定度試験は、定格荷重の1.27倍に相当する荷重の荷をつって、逸走防止装置を作用させ、安定に関し最も不利な条件で地切りすることにより行うものとする。
- 使用再開検査を受ける者は、当該検査に立ち会わなければならない。
- 登録性能検査機関は、クレーンに係る性能検査に合格したクレーンについて、クレーン検査証の有効期間を更新するものとするが、性能検査の結果により2年未満又は2年を超え3年以内の期間を定めて更新することができる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、つり上げ荷重3t以上の移動式クレーン・ジブクレーンに適用される検査
(性能検査・変更検査・使用再開検査など)に関する
労働安全衛生法施行令・規定および関係通達が根拠となっています。
正しい記述です。
労働安全衛生法第45条、安衛則38条では
・主要構造部分(ジブなど)に変更を加えた場合、
原則として「変更検査」が必要。
・所轄労基署長が「検査不要」と認めた場合を除く。
となります。
正しい記述です。
安衛則第39条の2では
・変更検査では、構造・機能の点検に加え、荷重試験および安定度試験が行われる。
となります。
誤った記述です。
安衛則第40条の2厚労省通達では
・使用再開検査の安定度試験は定格荷重ではなく
「定格荷重の1.25倍」を用いること
とされています。
「1.27倍」はクレーン検査では使わない数値です。
正しい記述です。
安衛則第40条の3では
・検査を受ける者は原則として検査に立ち会うことが義務です。
正しい記述です。
労働安全衛生法第45条の2、安衛則第41条の2では
・性能検査に合格すれば原則2年以内で有効期間が更新
・検査結果により2年未満~3年以内の期間を設定することが可能です。
柔軟運用が認められています。
性能検査・変更検査・使用再開検査などに関する
労働安全衛生法施行令・規則、および関係通達を
しっかりおさえておきましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
02
つり上げ荷重10tの転倒するおそれのあるジブクレーンの検査に関する問題です。
ジブクレーンもクレーンの内容と似ている部分が多いですが、一部異なる箇所もあるので、しっかり読んで覚えていきましょう。
正しい記述です。
クレーンのジブに変更を加えた者は、所轄労働基準監督署長が検査の必要がないと認めたものを除き、変更検査を受けなければならないと定められています。
正しい記述です。
変更検査においては、クレーンの各部分の構造及び機能について点検を行うほか、荷重試験及び安定度試験を行うものとされています。
「荷重試験」と「安定度試験」は覚えておきましょう。
使用再開検査における安定度試験は、定格荷重の1.27倍に相当する荷重の荷をつって安定に関し最も不利な条件で地切りすることにより行うものとしますが、逸走防止装置などの装置は作用しません。
正しい記述です。
使用再開検査を受ける者は、当該検査に立ち会わなければいけません。無人では問題になります。
正しい記述です。
登録性能検査機関は、クレーンに係る性能検査に合格したクレーンについて、クレーン検査証の有効期間を更新するものとするが、性能検査の結果により2年未満又は2年を超え3年以内の期間を定めて更新することができます。
原則は1年で更新なので忘れないようにして下さい。
荷重試験や安定度試験の内容を問われる可能性が高いので、この2点は確実に押さえておきましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問15)へ
令和6年(2024年)4月 問題一覧
次の問題(問17)へ