クレーン・デリック運転士 過去問
令和6年(2024年)4月
問7 (クレーン及びデリックに関する知識 問7)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和6年(2024年)4月 問7(クレーン及びデリックに関する知識 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの給油及び点検に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • グリースの給油方法には、グリースカップ式、グリースガン式、集中給油式などがある。
  • グリースカップ式の給油方法は、グリースカップから一定の圧力で自動的にグリースが圧送されるので、給油の手間がかからない。
  • ワイヤロープは、シーブ通過による繰り返し曲げを受ける部分、ロープ端部の取付け部分などに重点を置いて点検する。
  • ワイヤロープには、摩耗や腐食を防ぐため、ロープ専用のグリースを塗布する。
  • 集中給油式の給油方式は、ポンプから給油管、分配管及び分配弁を通じて、各給油箇所に一定量の給油を行う方式である。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題ではクレーンの保守管理における給油方法や
点検項目についての理解が問われています。
特に各給油方式の特徴やワイヤーロープの点検ポイントに関する
基本的な知識を正しく把握しておく必要があります。

選択肢1. グリースの給油方法には、グリースカップ式、グリースガン式、集中給油式などがある。

適切な記述です。
現場では用途や設備規模に応じてこれらの給油方式が使い分けられます。
 

選択肢2. グリースカップ式の給油方法は、グリースカップから一定の圧力で自動的にグリースが圧送されるので、給油の手間がかからない。

不適切な記述です。
グリースカップ式はカップ内のグリースが重力やわずかな温度変化によって
じわじわ流れる仕組みで自動圧送ではありません。
給油量の調整も難しく手間がかかる方式です。

選択肢3. ワイヤロープは、シーブ通過による繰り返し曲げを受ける部分、ロープ端部の取付け部分などに重点を置いて点検する。

適切な記述です。
これは点検上の正しい観点です。
特に摩耗・断線・変形が起こりやすい部分なので重点的に点検すべきです。

選択肢4. ワイヤロープには、摩耗や腐食を防ぐため、ロープ専用のグリースを塗布する。

適切な記述です。
一般的なグリースではなく、
ロープ専用の防錆・潤滑効果のあるグリースを使用します。

選択肢5. 集中給油式の給油方式は、ポンプから給油管、分配管及び分配弁を通じて、各給油箇所に一定量の給油を行う方式である。

適切な記述です。
集中給油は効率的で確実な潤滑を実現する方式です。

まとめ

「グリースカップ式は自動的に圧送されて手間がかからない」という記述は誤りです。
実際は自動圧送されず手動や重力に頼る原始的な方法で手間もかかります。
 

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