クレーン・デリック運転士 過去問
平成30年(2018年)10月
問13 (関係法令 問13)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 平成30年(2018年)10月 問13(関係法令 問13) (訂正依頼・報告はこちら)
- つりチェーンを用いて2箇所に玉掛けをした荷がつり上げられているとき。
- つりクランプ1個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき。
- 陰圧により吸着させるつり具を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき。
- 動力下降以外の方法によって荷を下降させるとき。
- 複数の荷が一度につり上げられている場合であって、当該複数の荷が結束され、箱に入れられる等により固定されていないとき。
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この過去問の解説 (3件)
01
つりチェーンを用いて2箇所に玉掛けをした荷がつり上げられているときは法令上、つり荷の下に労働者を立ち入らせることが禁止されていません。
2.誤りです。
つりクランプ1個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは禁止されています。
3.誤りです。
陰圧により吸着させるつり具を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは禁止されています。
4.誤りです。
動力下降以外の方法によって荷を下降させるときは禁止されています。
5.誤りです。
複数の荷が一度につり上げられている場合であって、当該複数の荷が結束され、箱に入れられる等により固定されていないときは禁止されています。
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02
つり荷の下に労働者を立ち入らせることに関わる問題です。
基本的にはつり荷の下は立ち入り禁止ですが、条件によっては立ち入っても良い場合があるので、その点を覚えておきましょう。
正しい記述です。
つりチェーンを用いて2箇所に玉掛けをした荷がつり上げられている時は、法令上立ち入っても問題ありません。
ですが、あくまでも法令的な問題なので、冒頭でも伝えましたが原則禁止なので覚えておきましょう。
つりクランプ1個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは禁止されています。普通に危ないです。
陰圧により吸着させるつり具を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは、いつ落ちてくるか分からないので禁止されています。
動力下降以外の方法によって荷を下降させるときは禁止されています。逆に動力降下の場合は問題ありません。
複数の荷が一度につり上げられている場合、当該複数の荷が結束され箱に入れられる等により固定されていないときは禁止されています。いつ崩れるか分かりません。
つり荷の下は立ち入り禁止ですが、場合によっては立ち入りが可能となります。しかし、何度も言いますが、原則禁止なのでそこは忘れないようにして下さい。
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03
クレーンを使用した荷役作業では、落下事故のリスクを最小限に抑えるために、つり荷の下への立ち入りについて法令で厳しく制限されています。労働安全衛生法では、つり荷が不安定である場合や、安全を確保できない状況下では、労働者がその真下に入ることを原則として禁止しています。本問題では、例外的に立ち入りが禁止されていないケースを法令に基づいて判断する力が問われます。
労働安全衛生規則第151条の3では、つり荷の下に労働者を立ち入らせてはならないと規定されていますが、「つり荷が堅固に固定されており、荷の落下や傾きの危険がない場合」は例外とされています。2点支持で安定性が確保されている場合、つり荷が振れたり傾いたりするリスクが低いため、法令上立ち入りは禁止されていません。
立ち入りが禁止されるケースです。
つりクランプ1個では支持点が少なく、荷の傾きや脱落の危険があります。
立ち入りが禁止されるケースです。
陰圧(バキューム)による吸着は、吸着力の不安定さから外れるリスクがあるため、安全が十分とは言えません。
立ち入りが禁止されるケースです。
動力下降以外、例えば重力による自然降下では制御が不十分な場合があり、安全が確保できません。
立ち入りが禁止されるケースです。
結束されていない複数の荷物は荷崩れの危険があるため、明確に立ち入りは禁止されます。
クレーン作業中におけるつり荷の下への立ち入りは、労働者の安全を守るうえで重要なポイントです。安定したつり方であれば立ち入りが例外的に認められる場合もありますが、それにはつり荷の構造や使用する玉掛用具の性質を十分理解する必要があります。現場では常に「最悪の事態」を想定し、安全第一の姿勢で作業を行うことが求められます。本問題は、そうした基本的な安全意識と法令知識を確認するよい機会となります。
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