クレーン・デリック運転士 過去問
平成30年(2018年)10月
問9 (クレーン及びデリックに関する知識 問9)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 平成30年(2018年)10月 問9(クレーン及びデリックに関する知識 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
- ブームを有するデリックで、定格荷重とは、デリックの構造及び材料並びにブームの傾斜角に応じて負荷させることができる最大の荷重をいい、フックなどのつり具分が含まれる。
- 作業半径とは、ブームの取付ピンとつり具中心との水平距離をいう。
- 揚程とは、つり具を有効に上げ下げできる上限と下限との間の垂直移動距離をいう。
- ブームの傾斜角とは、ブームの中心線とマストの中心線とのなす角をいう。
- 定格速度とは、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、巻上げ、旋回などの作動を行う場合のそれぞれの最高の速度をいう。
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この過去問の解説 (3件)
01
ブームを有するデリックで、定格荷重とは、デリックの構造及び材料並びにブームの傾斜角に応じて負荷させることができる最大の荷重をいい、フックなどのつり具分は含まれません。
2.誤りです。
作業半径とは、旋回中心からフック等のつり具の中心から下した鉛直線までの水平距離をいいます。
3.正しいです。
揚程とは、つり具を有効に上げ下げできる上限と下限との間の垂直移動距離をいいます。
4.誤りです。
ブームの傾斜角とは、ブームの中心線と地上面(水平面)とがなす角をいいます。
5.誤りです。
定格速度とは、定格荷重に相当する荷重の荷をつって、巻上げ、旋回などの作動を行う場合のそれぞれの最高の速度をいいます。
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02
デリックに関する用語についての問題です。
デリック特有の言葉もありますが、クレーン全般に関わる用語もあるので、復習のつもりで覚えていきましょう。
定格荷重とは、デリックの構造及び材料並びにブームの傾斜角に応じて負荷させることができる最大の荷重を指しますが、つり具分は含まれません。
作業半径とは、ブームの取付ピンとつり具中心ではなく、つり具の中心から下ろした鉛直線までの水平距離を指します。
正しい記述です。
揚程とは、つり具を有効に上げ下げできる上限と下限との間の垂直移動距離を指します。ボイラーの知識がある方は分かりやすいかと思います。
ブームの傾斜角とは、ブームの中心線とマストの中心線ではなく、ブームの中心線と地上面とのなす角となります。
定格速度とは、つり上げ荷重ではなく、定格荷重に相当する荷重の荷をつって、巻上げ、旋回などの作動を行う場合のそれぞれの最高の速度を指します。
揚程や定格荷重などの用語はデリックに限らず、クレーン自体でも使う用語なので、忘れないようにして下さい。
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03
デリックは重量物の揚重作業に用いられるクレーンの一種で、その操作や設計には専門用語が数多く存在します。これらの用語を正しく理解していなければ、安全な操作はもちろん、正確な指示や設計判断も困難になります。本問題は、デリックに関する基本用語の意味を問うものであり、現場での実務にも直結する重要な知識です。
誤った記述です。
定格荷重にフックなどのつり具の質量は含まれません。定格荷重とは、つり上げ可能な荷の質量のみを指します。
誤った記述です。
作業半径は、ブームの取付ピンと荷重中心(つり荷の重心)との水平距離であり、「つり具中心」では不正確です。
この記述は正しいです。
揚程(ようてい)とは、つり具(通常はフックなど)が上昇可能な最高点と下降可能な最低点との間で移動できる垂直方向の距離を指します。これはクレーンやデリックにおいて荷の上下動作範囲を示す重要な性能指標です。
誤った記述です。
ブームの傾斜角は、ブームの中心線と水平面とのなす角を意味し、マストとの角度ではありません。
誤った記述です。
定格速度は、荷重をつった状態での標準的な運転速度を示し、「最高速度」ではなく、設計上定められた基準速度です。
本問題では、デリックに関する基本的な用語の正確な理解が問われました。特に「揚程」は、荷の上下動作を安全かつ効率的に行うための重要な指標であり、正確な定義を理解しておくことが必要です。用語の意味を誤って理解すると、過大な荷重を扱ったり、操作ミスにつながるおそれがあります。現場においては、用語の定義を明確に理解し、それを正しく運用に活かすことが、安全で的確な作業につながります。
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