クレーン・デリック運転士 過去問
平成30年(2018年)10月
問6 (クレーン及びデリックに関する知識 問6)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
クレーン・デリック運転士試験 平成30年(2018年)10月 問6(クレーン及びデリックに関する知識 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
- ジブクレーンで荷をつるときは、マストやジブのたわみにより作業半径が大きくなるので、つり荷の質量が定格荷重に近い場合には、たわみにより大きくなったときの作業半径における定格荷重を超えないことを確認する。
- 巻下げ過ぎ防止装置のないクレーンのフックを巻き下げ続けると、逆巻きになるおそれがある。
- 停止時の荷振れを防止するために行う追いノッチは、移動を続けるつり荷が目標位置の少し手前まで来たときに移動の操作を一旦停止し、慣性で移動を続けるつり荷が振り切れる直前に再び移動のスイッチを入れ、その直後に移動のスイッチを切り、つり荷を停止させる手順で行う。
- インバーター制御のクレーンは、低速から高速までの無段階の速度制御により、スムーズな加速・減速や微速運転ができるので、つり荷の荷振れが抑えられるため、インチングを行わなくても位置合わせができる。
- つり荷を降ろしたときに玉掛用ワイヤロープが挟まり手で抜けなくなった場合は、周囲に人がいないことを確認してから、クレーンのフックの巻上げによって荷から引き抜く。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
ジブクレーンで荷をつるときは、マストやジブのたわみにより作業半径が大きくなるので、つり荷の質量が定格荷重に近い場合には、たわみにより大きくなったときの作業半径における定格荷重を超えないことを確認します。
2.正しいです。
巻下げ過ぎ防止装置のないクレーンのフックを巻き下げ続けると、逆巻きになるおそれがあります。
3.正しいです。
停止時の荷振れを防止するために行う追いノッチは、移動を続けるつり荷が目標位置の少し手前まで来たときに移動の操作を一旦停止し、慣性で移動を続けるつり荷が振り切れる直前に再び移動のスイッチを入れ、その直後に移動のスイッチを切り、つり荷を停止させる手順で行います。
4.正しいです。
インバーター制御のクレーンは、低速から高速までの無段階の速度制御により、スムーズな加速・減速や微速運転ができるので、つり荷の荷振れが抑えられるため、インチングを行わなくても位置合わせができます。
5.誤りです。
つり荷を降ろしたときに玉掛用ワイヤロープが挟まり手で抜けなくなった場合に、クレーンのフックの巻上げによって荷から引き抜くと、荷の崩壊や、ロープを損傷させたり、思わぬ事故につながります。
参考になった数17
この解説の修正を提案する
02
クレーンの運転時の注意事項に関する問題です。
どれもクレーン操作において基本的な事ですが、見落とすと大きな事故になりかねないので、しっかり理解しておきましょう。
正しい記述です。
ジブクレーンで荷をつるときはマストやジブのたわみにより作業半径が大きくなり、つり荷の質量が定格荷重に近い時は、たわみにより大きくなるため、作業半径における定格荷重を超えないことを確認して作業を行います。
正しい記述です。
巻下げ過ぎ防止装置のないクレーンのフックを巻き下げ続けると、逆巻きになる可能性があるので注意が必要です。
正しい記述です。
停止時の荷振れを防止するために行う追いノッチは、移動を続けるつり荷が目標位置の少し手前まで来たときに移動の操作を一旦止めてから、慣性で移動を続けるつり荷が振り切れる直前に再び移動のスイッチを入れ、その直後に移動のスイッチを切り、つり荷を停止させる手順で行います。慣れるまで難しいですが、揺れ止めの重要なテクニックです。
正しい記述です。
インバーター制御のクレーンは低速から高速までの無段階の速度制御があるので、スムーズな加速・減速や微速運転ができます。そのため、つり荷の荷振れが抑えられるのでインチングを行わなくても位置合わせが出来るのが特徴です。
つり荷を降ろしたときに、玉掛用ワイヤロープが挟まり手で抜けなくなった場合、周囲に人がいないことを確認する以前に、クレーンのフックの巻上げによって荷から引き抜く事は荷崩れなどの要因となるので行ってはいけません。
クレーンの操作は実際何度も触って覚えるものなので、慣れるまで大変ですが、意外に慣れている人ほど、大きなミスをしがちなので、今回の内容は実践を行う前にももう一度確認してから作業を行って下さい。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
03
クレーンの安全運転は、つり荷の操作だけでなく、運転時の各種状況への的確な対応と適切な判断に基づく行動が重要です。特に、荷の取り扱いや機器の特性を正しく理解していないと、重大な事故や故障につながるおそれがあります。本問題は、クレーンの運転における注意事項や、状況ごとの正しい対応を問うものであり、実務に直結する安全管理能力が求められています。
適切な内容です。
ジブクレーンでは構造上、マストやジブのたわみにより作業半径が増えるため、その影響を考慮して定格荷重を確認する必要があります。
適切な内容です。
巻下げ過ぎ防止装置のないクレーンでフックを下げすぎると、ワイヤがドラムに逆巻きになり、事故や故障の原因になります。
適切な内容です。
追いノッチは、荷振れを抑制し、目的の位置に静かに荷を止めるための操作であり、実務で広く行われています。
適切な内容です。
インバーター制御のクレーンは微速から高速までの滑らかな制御が可能で、荷振れの軽減にも効果があります。
不適切な内容です。
ワイヤロープが荷に挟まり、手で抜けない状態になった場合、無理にクレーンの巻上げで引き抜く行為は非常に危険です。つり荷が急に動いたり、ロープが飛び出すことで周囲に危害を加える可能性があります。こうした場合は、荷を再び少し持ち上げるなどの安全な方法で緩めてからロープを抜く必要があり、慎重な対応が求められます。
本問題では、クレーン運転時の注意事項に関する記述の正誤を判断する力が問われました。クレーン操作においては、機器の性能や構造を十分に理解したうえで、荷の動きや操作の影響を常に意識した安全な行動が求められます。適切な手順と判断に基づいた運転が、作業者自身と現場全体の安全を守る基本となるのです。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問5)へ
平成30年(2018年)10月 問題一覧
次の問題(問7)へ