クレーン・デリック運転士 過去問
平成30年(2018年)10月
問4 (クレーン及びデリックに関する知識 問4)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
クレーン・デリック運転士試験 平成30年(2018年)10月 問4(クレーン及びデリックに関する知識 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
- ねじ形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、巻上げドラムに連動して回転するスクリューに取り付けられたトラベラーの移動により、リミットスイッチを働かせる方式で、複数の接点を設けることができる。
- レバー形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、巻上げ過ぎ及び巻下げ過ぎの両方の位置制限を1個のリミットスイッチで行うことができる。
- カム形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、ワイヤロープを交換したとき、スイッチの作動位置を再調整する必要がある。
- 同一ランウェイ上に2台のクレーンが設置されている場合の衝突防止装置には、リミットスイッチ式、光式及び超音波式のものがある。
- 天井クレーンなどでは、運転室からガーダへ上がる階段の途中にフートスイッチを設け、点検などの際に階段を上がると主回路が開いて感電災害を防ぐようになっているものがある。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
ねじ形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、巻上げドラムに連動して回転するスクリューに取り付けられたトラベラーの移動により、リミットスイッチを働かせる方式で、複数の接点を設けることができます。
2.誤りです。
レバー形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、フックブロックの上面によってレバーを押上げて効かせるものなので、巻下げ過ぎには使用できません。
3.正しいです。
カム形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、ワイヤロープを交換したとき、スイッチの作動位置を再調整する必要があります。
4.正しいです。
同一ランウェイ上に2台のクレーンが設置されている場合の衝突防止装置には、リミットスイッチ式、光式及び超音波式のものがあります。
5.正しいです。
天井クレーンなどでは、運転室からガーダへ上がる階段の途中にフートスイッチを設け、点検などの際に階段を上がると主回路が開いて感電災害を防ぐようになっているものがあります。
参考になった数11
この解説の修正を提案する
02
クレーンの安全装置に関わる問題です。
安全装置は安全に作業する上で大切な部分なので、こちらもしっかり内容を把握しましょう。
正しい記述です。
ねじ形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、巻上げドラムに連動して回転するスクリューに取り付けられたトラベラーの移動により、リミットスイッチを働かせる方式で、複数の接点を設けることができます。
点検作業ではしっかり給油をするのが重要です。
レバー形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、文字通り巻上げ過ぎを防止するものなので、巻下げには適用されません。
正しい記述です。
カム形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、ワイヤロープを交換した時に、スイッチの作動位置を再調整する必要があります。これを怠ると大きな事故につながります。
正しい記述です。
同一ランウェイ上に2台のクレーンが設置されている場合の衝突防止装置には、主にリミットスイッチ式、光式及び超音波式、マイクロ波を活用したものなどがあります。
正しい記述です。
天井クレーンなどでは、運転室からガーダへ上がる階段の途中にフートスイッチを設け、点検などの際に階段を上がると主回路が開いて感電災害を防ぐようになっているものがあります。
知らずに階段を登ると、足を踏み外しそうになりますが、これが仕様です。
安全装置は他にも様々ありますが、どれも安全に直結する重要な項目なので、頭に入れておいて下さい。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
03
クレーンの運用においては、安全装置の機能と構造に関する理解が非常に重要です。特に巻過防止装置や衝突防止装置などは、クレーンの誤操作や機械的異常から重大な事故を防ぐために欠かせない装備です。これらの装置には、リミットスイッチや各種センサー、制御回路が組み込まれており、その種類や仕組みに応じた正確な設置・調整が必要となります。本問は、クレーンに搭載される各種安全装置の構造や特性に関する理解を問うもので、安全管理の基礎知識を確認する良問です。
正しい記述です。
ねじ形(スクリュー式)リミットスイッチはトラベラーを使い、多点制御に対応可能な形式です。
この記述は誤りです。
レバー形リミットスイッチは、通常一方向の制限動作に対して設計されており、巻上げ過ぎと巻下げ過ぎの両方を1つのスイッチで対応することはできません。それぞれの方向に対応するためには、通常は2個のリミットスイッチを設け、それぞれに応じた作動位置を設定します。
正しい記述です。
カム形リミットスイッチは、ワイヤロープの交換時にカム位置の再調整が必要になります。
正しい記述です。
衝突防止装置には、リミットスイッチ式、光式、超音波式などがあり、各方式により検出方法が異なります。
正しい記述です。
作業員の安全確保のため、ガーダへ上がる階段途中に設けたフートスイッチで主回路を遮断する構造は、感電事故の防止に有効です。
本問題では、クレーンに備えられる安全装置の種類とそれぞれの特性について問われました。正しい装置の理解と使用は、現場作業の安全性を確保するうえで不可欠です。誤った認識で安全装置を使用すると、装置が正しく作動せず、重大な事故につながる可能性があります。特にリミットスイッチの種類や設置方法については、目的や動作方向に応じた適切な選定・設置が重要であり、日頃からその機能を理解し点検・整備を行う習慣を身に付けることが、安全なクレーン運用の基本といえるでしょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問3)へ
平成30年(2018年)10月 問題一覧
次の問題(問5)へ