クレーン・デリック運転士 過去問
平成30年(2018年)10月
問3 (クレーン及びデリックに関する知識 問3)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 平成30年(2018年)10月 問3(クレーン及びデリックに関する知識 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
- 平座金は、当たり面の悪いところ、傷つきやすいところなどに用いられる。
- 歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるため、二つの軸のずれや傾きがあっても円滑に動力を伝えることができる。
- キー板は、固定軸の回転や軸方向への抜け出しを防ぐために用いられる。
- 転がり軸受は、玉やころを使った軸受で、回転の際の摩擦抵抗が非常に小さい。
- 六角ボルトを使用する際は、接合部材間の摩擦力を高めるため、ボルトの取付け穴はボルトの径より若干小さめに空ける。
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この過去問の解説 (3件)
01
平座金は、当たり面の悪いところ、傷つきやすいところなどに用いられます。
2.正しいです。
歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるので、二つの軸のずれや傾きがあっても円滑に動力を伝えることができます。
3.正しいです。
キー板は、固定軸の回転や軸方向への抜け出しを防ぐために用いられます。
4.正しいです。
転がり軸受は、玉やころを使った軸受で、回転の際の摩擦抵抗は非常に小さいです。
5.誤りです。
六角ボルトを使用する際は、接合部材間の摩擦力を高めるため、ボルトの取付け穴はボルトの径より若干大きめに空けます。
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02
クレーンの機械要素に関わる問題です。
中々見慣れない言葉が多いですが、クレーンを扱う上で重要な項目となるので、しっかり理解していきましょう。
正しい記述です。
平座金は、主に当たり面の悪いところや傷つきやすい場所に用いられます。別名「ワッシャー」とも呼びます。
正しい記述です。
歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造となっており、軸のずれや傾きがあっても円滑に動力を伝えることができます。
クレーン以外にはポンプや発電機など大きな設備にも使用されます。
正しい記述です。
キー板は、主に固定軸の回転や軸方向への抜け出しを防ぐために用いられます。
正しい記述です。
転がり軸受は、玉やころを使った軸受で、回転の際の摩擦抵抗は非常に小さいのが特徴です。別名「ベアリング」とも呼ばれています。
六角ボルトを使用する際は、接合部材間の摩擦力を高めるため、ボルトの取付け穴はボルトの径より若干小さめではなく大きめに空ける必要があります。
クレーンの機械要素は実物を見ながら確認出来れば良いですが、ワッシャーやベアリングは意外に身近に見る事もあるかと思うので、これを機に用途など覚えておきましょう。
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03
クレーンの機械要素は、荷のつり上げや移動といった動作を確実かつ安全に行うために重要な役割を担っています。これらの部品は、歯車や軸継手、座金、軸受、ボルトといった各構成要素が互いに連携し、正確に機能することで、安定した動力伝達や荷重保持が可能になります。現場では、それぞれの機械要素の役割や構造、正しい使い方についての理解が不可欠であり、設計・保守においてもその知識が問われます。本問は、そうした機械要素の基本構造と使用目的に関する理解度を確認するための良問です。
正しい記述です。
平座金は、当たり面を保護し荷重を分散する目的で使われます。
正しい記述です。
歯車形軸継手は、ずれや傾きを許容しつつ動力を伝える高性能な軸継手です。
正しい記述です。
キー板(キー)は、軸の回転を防ぐための機械要素で、軸方向の抜けも抑える構造です。
正しい記述です。
転がり軸受は摩擦が小さく、回転機構に多用される部品です。
誤った記述です。
六角ボルトを使用する際、取付け穴の径は通常、ボルトの呼び径に対して若干大きめに設計されます。これは、ボルトが通りやすくしっかりと締結されるために必要であり、小さめにすると取り付けが困難になるだけでなく、正確な締付けトルクが得られにくくなるため、むしろ不安定な接合につながります。摩擦力を高めるためには、ボルトの締付け力や座面の状態、摩擦面の材質などが関係しており、穴径を小さくすることではありません。
この問題では、クレーンを構成する機械要素の基本構造と機能に関する正しい理解が求められました。特にボルトや軸継手、座金といった要素は、現場での組立・点検・修理などにおいて頻繁に扱われるため、誤解があると重大な不具合や事故の原因にもなり得ます。正しい設計基準や構造の理解を深め、各部品の特性に応じた適切な使用方法を選ぶことが、クレーンの安全かつ効率的な運用には欠かせません。
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