クレーン・デリック運転士 過去問
平成30年(2018年)10月
問2 (クレーン及びデリックに関する知識 問2)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

クレーン・デリック運転士試験 平成30年(2018年)10月 問2(クレーン及びデリックに関する知識 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

ワイヤロープ及びつり具に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • フィラー形のワイヤロープは、ストランドを構成する素線の間に細い素線を組み合わせたものである。
  • 「ラングより」のワイヤロープは、ロープのよりの方向とストランドのよりの方向が同じである。
  • クレーンに多く用いられるストランド6よりのワイヤロープの径の測定は、ワイヤロープの同一断面の外接円の直径を3方向から測定し、その平均値を算出する。
  • 「Zより」のワイヤロープは、ロープを縦にして見たとき、左上から右下へストランドがよられている。
  • リフティングマグネットは、電磁石を応用したつり具で、不意の停電に対してつり荷の落下を防ぐため、停電保護装置を備えたものがある。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1.正しいです。

フィラー形のワイヤロープは、ストランドを構成する素線の間に細い素線を組み合わせたものです。

2.正しいです。

「ラングより」のワイヤロープは、ロープのよりの方向とストランドのよりの方向が同じです。

3.正しいです。

クレーンに多く用いられるストランド6よりのワイヤロープの径の測定は、ワイヤロープの同一断面の外接円の直径を3方向から測定し、その平均値を算出します。

4.誤りです。

「Zより」のワイヤロープは、ロープを縦にして見たとき、右上から左下へストランドがよられています。

5.正しいです。

リフティングマグネットは、電磁石を応用したつり具で、不意の停電に対してつり荷の落下を防ぐため、停電保護装置を備えたものがあります。

参考になった数18

02

ワイヤロープおよびつり具は、クレーン作業や荷の移動・固定に不可欠な部材であり、現場の安全性や作業効率に直結する重要な要素です。とくにワイヤロープの構造や「より(撚り)」の種類、使用方法の正しい理解は、ロープの寿命や耐荷重、さらには重大な事故の防止にもつながります。本問は、そうしたワイヤロープやつり具に関する基本的な知識を問うものであり、現場技術者として最低限身につけておきたいポイントが集約されています。
 

選択肢1. フィラー形のワイヤロープは、ストランドを構成する素線の間に細い素線を組み合わせたものである。

正しい記述です。
フィラー形は、ストランド間の空間をフィラー素線で埋める構造であり、断面の安定化や柔軟性向上を目的としています。
 

選択肢2. 「ラングより」のワイヤロープは、ロープのよりの方向とストランドのよりの方向が同じである。

正しい記述です。
ラングよりは、ロープとストランドのより方向が同一で、柔軟性に優れる反面、トルクの影響を受けやすいという特性を持ちます。
 

選択肢3. クレーンに多く用いられるストランド6よりのワイヤロープの径の測定は、ワイヤロープの同一断面の外接円の直径を3方向から測定し、その平均値を算出する。

正しい記述です。
径の測定方法についても、3方向の平均値を取るという記述は正確です。

選択肢4. 「Zより」のワイヤロープは、ロープを縦にして見たとき、左上から右下へストランドがよられている。

誤った記述です。
「Zより」とは、ロープを縦に見たときに右上から左下に向かってストランドが斜めに走る構造(右上が起点でZの形に見える)を指します。したがって、記述にある「左上から右下」は、「Sより」の特徴であり、この記述は方向が逆であるため不適切です。

選択肢5. リフティングマグネットは、電磁石を応用したつり具で、不意の停電に対してつり荷の落下を防ぐため、停電保護装置を備えたものがある。

正しい記述です。
リフティングマグネットの停電保護装置は、安全対策として実際に採用されています。

まとめ

この問題は、ワイヤロープの構造的特徴やその計測・使用方法に関する知識を問うものであり、現場での安全作業に直結する重要な内容でした。特に「より方向」の理解は、ロープの巻き取り方や応力のかかり方に大きく影響し、誤った認識は事故につながる可能性があります。基本的な用語の定義や視覚的特徴を正しく把握し、適切な道具の選定と保守管理を行うことが、安全で効率的な作業環境の維持には欠かせません。

参考になった数0

03

ワイヤロープ及びつり具に関する問題です。

ワイヤロープやつり具はクレーンを使用する際に重要なものとなるので内容をしっかり把握しておきましょう。

選択肢1. フィラー形のワイヤロープは、ストランドを構成する素線の間に細い素線を組み合わせたものである。

正しい記述です。

フィラー形のワイヤロープは、ストランドを構成する素線の間に細い素線を組み合わせたものとなっています。た

選択肢2. 「ラングより」のワイヤロープは、ロープのよりの方向とストランドのよりの方向が同じである。

正しい記述です。

「ラングより」のワイヤロープは、ロープのよりの方向とストランドのよりの方向が同じワイヤロープとなります。

選択肢3. クレーンに多く用いられるストランド6よりのワイヤロープの径の測定は、ワイヤロープの同一断面の外接円の直径を3方向から測定し、その平均値を算出する。

正しい記述です。

クレーンに多く用いられるストランド6よりのワイヤロープの径の測定は、ワイヤロープの同一断面の外接円の直径を3方向から測定し、その平均値を算出して求めます。

選択肢4. 「Zより」のワイヤロープは、ロープを縦にして見たとき、左上から右下へストランドがよられている。

「Zより」のワイヤロープは、ロープを縦にして見たとき、左上から右下ではなく右上から左下に向かってストランドがよられています。

選択肢5. リフティングマグネットは、電磁石を応用したつり具で、不意の停電に対してつり荷の落下を防ぐため、停電保護装置を備えたものがある。

正しい記述です。

リフティングマグネットは、電磁石を応用したつり具の一つで、不意の停電に対してつり荷の落下を防ぐため、停電保護装置を備えたものがあります。

まとめ

ワイヤロープやつり具は扱いを誤ると大きな事故につながるものなので、しっかり理解しておきましょう。

参考になった数0