クレーン・デリック運転士 過去問
平成30年(2018年)4月
問34 (クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問34)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 平成30年(2018年)4月 問34(クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問34) (訂正依頼・報告はこちら)
- 直方体の物体の置き方を変える場合、重心の位置が高くなるほど安定性は良くなる。
- 重心の位置判定が難しい荷をつり上げるときは、目安で重心位置を定めてその真上にフックを置き、床面近くで少しだけつり上げ動作を行い、荷がつり上がる直前の段階でつり荷の状態を確認し、荷が水平に上がるまで玉掛け位置の調整を繰り返す。
- 水平面上に置いた直方体の物体を傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を外れるときは、その物体は元の位置に戻る。
- 複雑な形状の物体の重心は、二つ以上の点になる場合があるが、重心の数が多いほどその物体の安定性は良くなる。
- 重心が物体の外部にある物体は、置き方を変えると重心が物体の内部に移動する場合がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
直方体の物体の置き方を変える場合、重心の位置が低くなるほど安定性は良くなります。
2.正しいです。
重心の位置判定が難しい荷をつり上げるときは、目安で重心位置を定めてその真上にフックを置き、床面近くで少しだけつり上げ動作を行い、荷がつり上がる直前の段階でつり荷の状態を確認し、荷が水平に上がるまで玉掛け位置の調整を繰り返します。
3.誤りです。
水平面上に置いた直方体の物体を傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を外れるときは、その物体は元の位置に戻らないで倒れます。
4.誤りです。
複雑な形状の物体であっても重心は一つの点です。
5.誤りです。
物体の位置や置き方が変わっても、重心の位置は変わりません。
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02
固体の物体の重心に関する問題です。
内容を理解する事も大切ですが、文章を読むとなんとなくイメージが付きやすい問題でもあるので最後までしっかり読んで解いていきましょう。
直方体の物体の置き方を変える場合、重心の位置が高いよりも低い位置の方が安定性は良くなります。
正しい記述です。
重心の位置判定が難しい荷をつり上げるときは、目安で重心位置を定めてその真上にフックを置き、床面近くで少しだけつり上げ動作を行い、荷がつり上がる直前の段階でつり荷の状態を確認し、荷が水平に上がるまで玉掛け位置の調整を繰り返します。こうする事で安定して吊る事ができます。
水平面上に置いた直方体の物体を傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を外れるときは、その物体は元の位置に戻るのではなく倒れます。
複雑な形状の物体の重心でも、重心は一つです。2点以上になる事はありません。
重心が物体の外部にある物体の置き方を変えても、重心の位置は変わる事はありません。
実際に台の上にものを置いてイメージすると、重心については理解しやすいと思います。しっかり問題を読んで落とさないようにしましょう。
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03
重心は物体の質量が一つの点に集中しているとみなせる位置であり安定性や荷役作業における安全性を左右する重要な概念です。
不適切な記述です。
重心が高いほど不安定になるため誤りです。
適切な記述です。
重心の位置が不明な荷を安全につり上げる際の実践的な方法を示しています。まず目安で重心の位置を決めその真上にフックを設けて少しだけ持ち上げ、荷の傾きや挙動を見ながら玉掛けの位置を調整することは安全かつ合理的な手順です。
不適切な記述です。
鉛直線が底面を外れた場合は物体は倒れます。
不適切な記述です。
重心は一点であり数が多いという表現自体は誤りです。
不適切な記述です。
置き方を変えても重心はその物体の質量分布に依存するため外部にある重心が内部に移動することはありません。
重心の位置を誤ると荷が傾き事故の原因になります。現場では慎重にフック位置を調整しながら安定する点を見極めることが重要です。
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