クレーン・デリック運転士 過去問
平成30年(2018年)4月
問35 (クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問35)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 平成30年(2018年)4月 問35(クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問35) (訂正依頼・報告はこちら)

天井クレーンで荷をつり上げ、つり荷を移動させるためにクレーンを毎秒1mの速度で走行させながら毎秒1mの速度で横行させ続けているとき、つり荷が1秒あたりに移動する距離の値に最も近いものは( 1 )〜( 5 )のうちどれか。
  • 0.5 m
  • 1.0 m
  • 1.4 m
  • 2.0 m
  • 2.8 m

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

つり荷の速度の式は次の式で求められます。

(つり荷の速度)²=(走行速度)²+(横行速度)²

v²=1²+1²

v²=2

v=√2≒1.41421356



参考になった数22

02

この問題は吊り荷の速度の公式を知らないと解けないので、しっかり覚えましょう。

選択肢3. 1.4 m

吊り荷の速度の公式は吊り荷の速度²=走行速度²+横行速度²で求めるので、1²+1²=吊り荷の速度²となり、吊り荷の速度=√2=約1.4mとなるのでこの選択肢が正しいです。√2の値も暗記しておきましょう。

まとめ

公式さえ覚えておけばすぐに解ける問題なので、吊り荷の速度の公式も忘れないようにしましょう。

参考になった数1

03

天井クレーンは、工場や倉庫などで重い荷物を上下・左右に移動させる重要な装置であり、その運転には物理的な移動の理解が求められます。クレーンが直交する2方向に同時に移動する場合、つり荷が移動する実際の距離は、それぞれの移動方向の合成ベクトルによって決まります。本問では、そのような合成運動の基礎的な計算力を確認する内容となっています。

選択肢3. 1.4 m

公式に当てはめると
(つり荷の速度)²=(走行速度)²+(横行速度)²
となり
²=1²+1²

²=2

v=√2≒1.41421356

したがって、1秒間に移動する距離は約1.4メートルとなります。

まとめ

クレーンの運転においては、複数の方向への同時移動が行われるため、その運動は単一方向の移動とは異なります。特に、つり荷の移動距離や速度を正確に把握することは、衝突防止や精密な荷さばきのために不可欠です。本問では、合成ベクトルを使った基本的な運動計算が問われており、安全かつ効率的なクレーン操作に欠かせない物理的知識を確認する良問といえるでしょう。
 

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