測量士補 過去問
令和6年度(2024年)
問16

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

測量士補試験 令和6年度(2024年) 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、公共測量における数値地形モデル(以下「DTM」という。)について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
ただし、DTMとは、等間隔の格子の代表点の標高を表したデータとする。
  • DTMは地表面に加え、樹木や建物などの形状を表したデータである。
  • DTMでは、格子間隔が小さくなるほど詳細な地形を表現できる。
  • DTMは数値空中写真を正射変換し、正射投影画像を作成するときにも使われている。
  • DTMから2地点を直線で結んだ傾斜角を計算することができる。
  • DTMを用いて水害による浸水範囲のシミュレーションを行うことができる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

この問題を解くには、まずはDTMを知る必要があります。

国土地理院の「航空レーザ測量データを用いた樹高等のデータ作成  1.樹高データの作り方」より引用してます。

 

DSM:樹木や構造部をを含む地物の表面データ

DTM:地表面データ

選択肢1. DTMは地表面に加え、樹木や建物などの形状を表したデータである。

誤りです。

解説の通り、DTMは地表面データなので、構造物や樹木は含みません。

選択肢2. DTMでは、格子間隔が小さくなるほど詳細な地形を表現できる。

正しいです。

画像のピクセルを想像すると分かり易いと思います。

格子間隔が小さいほど、解像度があがり詳細に表現できます。

選択肢3. DTMは数値空中写真を正射変換し、正射投影画像を作成するときにも使われている。

正しいです。

正射投影画像(オルソ画像)作成時にはDTMを使用します。

選択肢4. DTMから2地点を直線で結んだ傾斜角を計算することができる。

正しいです。

DTMはXYZ等があるため、距離や傾斜角等も計算できます。

選択肢5. DTMを用いて水害による浸水範囲のシミュレーションを行うことができる。

正しいです。

DTMは地盤の高さをもっているため、

津波や水害の想定するシミュレーションに用いられています。

まとめ

近年は、三次元を扱う測量が普及してきたため、

基本となるDTM、DSMのような知識であったり、

三次元測量に関する出題も増えていますので、

しっかり対策しましょう。

参考になった数11

02

以下、回答です。

選択肢1. DTMは地表面に加え、樹木や建物などの形状を表したデータである。

DTMは地表面に加え、樹木や建物などは含まない。

上記のため、正答。

選択肢2. DTMでは、格子間隔が小さくなるほど詳細な地形を表現できる。

DTMでは、格子間隔が小さくなるほど詳細な地形を表現できる。

上記記述は正しいため、不正答。

選択肢3. DTMは数値空中写真を正射変換し、正射投影画像を作成するときにも使われている。

DTMは数値空中写真を正射変換し、正射投影画像を作成するときにも使われている。

上記記述は正しいため、不正答。

選択肢4. DTMから2地点を直線で結んだ傾斜角を計算することができる。

DTMから2地点を直線で結んだ傾斜角を計算することができる。

上記記述は正しいため、不正答。

選択肢5. DTMを用いて水害による浸水範囲のシミュレーションを行うことができる。

DTMを用いて水害による浸水範囲のシミュレーションを行うことができる。

上記記述は正しいため、不正答。

参考になった数0