大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問54 (日本史B(第4問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問54(日本史B(第4問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

高校生のメイさんは、江戸時代における戦乱や災害の問題に関心を持ち、疑問点を書き出したメモを作成し、自分で調べて考えてみることにした。次のメモを参照して、後の問いに答えよ。

メモ
疑問1  戦乱が人々にどのような影響を与えたか。
疑問2  火災が人々にどのような影響を与えたか。
疑問3  火山の噴火が人々にどのような影響を与えたか。
疑問4  地震が人々にどのような影響を与えたか。
疑問5  人々はどのように困難や危機を乗り越えようとしたか。

メイさんは江戸時代の災害を知って、自然の前には人間はなんと無力なのかと心を痛めた。しかし、疑問5の検討を通じて、江戸時代には学問の力によって困難や危機を乗り越えようとする人がいたことを知り、勇気づけられた。江戸時代の学術や農業について説明した次の文Ⅰ~Ⅲについて、古いものから年代順に正しく配列したものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

Ⅰ  荒廃した農村を復興させるため、二宮尊徳が報徳仕法を実践した。
Ⅱ  凶作時の食用に備えて、蘭学者でもある青木昆陽が甘藷の普及を図った。
Ⅲ  農産物の増産等を目指して、農学者の宮崎安貞が『農業全書』を著した。
  • Ⅰ ― Ⅱ ― Ⅲ
  • Ⅰ ― Ⅲ ― Ⅱ
  • Ⅱ ― Ⅰ ― Ⅲ
  • Ⅱ ― Ⅲ ― Ⅰ
  • Ⅲ ― Ⅰ ― Ⅱ
  • Ⅲ ― Ⅱ ― Ⅰ

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この過去問の解説 (1件)

01

二宮尊徳(にのみや そんとく)

・江戸時代後期の人(1787~1856年)。

・荒廃した農村を立て直すため、報徳仕法(ほうとくしほう)を実践。
 

青木昆陽(あおき こんよう)

・18世紀中ごろの人(1718~1769年)。

・蘭学者でもあり、甘藷(さつまいも)の栽培を推進しました。
 

宮崎安貞(みやざき やすさだ)

・江戸前期の人(1623~1697年)。

・日本最初の本格的な農業書、『農業全書』を著しました。

選択肢1. Ⅰ ― Ⅱ ― Ⅲ

順番が違うため、誤りです。

選択肢2. Ⅰ ― Ⅲ ― Ⅱ

順番が違うため、誤りです。

選択肢3. Ⅱ ― Ⅰ ― Ⅲ

順番が違うため、誤りです。

選択肢4. Ⅱ ― Ⅲ ― Ⅰ

順番が違うため、誤りです。

選択肢5. Ⅲ ― Ⅰ ― Ⅱ

順番が違うため、誤りです。

選択肢6. Ⅲ ― Ⅱ ― Ⅰ

正しい順番のため【正解】です。

まとめ

江戸時代前期には宮崎安貞が『農業全書』を著して農業技術を体系化し、中期には青木昆陽が飢饉対策のため甘藷の普及に努め、後期には二宮尊徳が報徳仕法を通じて農村復興に取り組みました。

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