大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問5 (世界史B(第1問) 問5)
問題文
B あるクラスで、風刺画を基に、世界史の授業が行われている。
先生:これは、フランスの雑誌『クリ=ド=パリ』の1898年1月23日号に掲載された風刺画です。当時のカフェのテラス席の様子が描かれているのですが、何か読み取れることはありますか。
近藤:みんな新聞を広げています。
先生:そうですね。この頃既にフランスには、100万部近い発行部数を誇る日刊紙が存在していました。これほど新聞が普及していた要因としては、( エ )が挙げられます。
前田:カフェで新聞を広げる光景が、当たり前になっていたんですね。今の私たちなら、スマホを覗(のぞ)き込んでいるところです。それにしても、みんな熱心に新聞を読んでいるように見えます。
先生:いい指摘です。実はこの絵は、大衆新聞の普及を背景として大きな注目を集め、フランス社会を揺るがせたある事件を風刺したものです。一番手前に描かれた新聞に、その手掛かりが書き込まれています。
前田:「J’ACCU…」と見える新聞ですか。
先生:そのとおりです。第一面に、( オ )という軍人のスパイ容疑に関する判決に憤慨したa 自然主義の作家ゾラによる告発状が掲載されています。ゾラは、「( オ )が無罪であることの確かな証拠を持っていながら、それを公にしなかった軍の関係者たちを告発する。彼らは参謀部を擁護するために、人間性と正義に反するこの犯罪に加担した」と、痛烈に批判しています。
近藤:( オ )事件のことか!風刺画は、ゾラの告発について各紙が様々な立場から意見を表明し、人々がそれらの議論に大きな関心を払っていた様子を描いているのですね。
先生:そのとおりです。この事件の再審をめぐっては、当時の一般の家庭内でも口論が起こったと言われています。
下線部aの代表的な美術作品とその作者の名との組合せとして正しいものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。

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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問5(世界史B(第1問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
B あるクラスで、風刺画を基に、世界史の授業が行われている。
先生:これは、フランスの雑誌『クリ=ド=パリ』の1898年1月23日号に掲載された風刺画です。当時のカフェのテラス席の様子が描かれているのですが、何か読み取れることはありますか。
近藤:みんな新聞を広げています。
先生:そうですね。この頃既にフランスには、100万部近い発行部数を誇る日刊紙が存在していました。これほど新聞が普及していた要因としては、( エ )が挙げられます。
前田:カフェで新聞を広げる光景が、当たり前になっていたんですね。今の私たちなら、スマホを覗(のぞ)き込んでいるところです。それにしても、みんな熱心に新聞を読んでいるように見えます。
先生:いい指摘です。実はこの絵は、大衆新聞の普及を背景として大きな注目を集め、フランス社会を揺るがせたある事件を風刺したものです。一番手前に描かれた新聞に、その手掛かりが書き込まれています。
前田:「J’ACCU…」と見える新聞ですか。
先生:そのとおりです。第一面に、( オ )という軍人のスパイ容疑に関する判決に憤慨したa 自然主義の作家ゾラによる告発状が掲載されています。ゾラは、「( オ )が無罪であることの確かな証拠を持っていながら、それを公にしなかった軍の関係者たちを告発する。彼らは参謀部を擁護するために、人間性と正義に反するこの犯罪に加担した」と、痛烈に批判しています。
近藤:( オ )事件のことか!風刺画は、ゾラの告発について各紙が様々な立場から意見を表明し、人々がそれらの議論に大きな関心を払っていた様子を描いているのですね。
先生:そのとおりです。この事件の再審をめぐっては、当時の一般の家庭内でも口論が起こったと言われています。
下線部aの代表的な美術作品とその作者の名との組合せとして正しいものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。

- 「民衆を導く自由の女神」 ― ドラクロワ
- 「民衆を導く自由の女神」 ― ルノワール
- 「落ち穂拾い」 ― ミレー
- 「落ち穂拾い」 ― モネ
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この過去問の解説 (1件)
01
【問題文の整理】
文章Bの下線部a=ゾラに関係する「自然主義」について
ただし、この問題では、直接ゾラの作品ではなく、正しい美術作品と作者の組合せを問うている
→ 「作品と作者」の正確な知識が必要です!
正しい組合せですが、作品はロマン主義に属し、自然主義とは異なります。
ルノワールは印象派の画家であり、「民衆を導く自由の女神」は描いていません。
正しい組合せです。ミレーは農民生活を描いた自然主義的な作品を多く残しました。【正解】
モネは印象派の画家であり、「落ち穂拾い」を描いたのはミレーです。
ジャン=フランソワ・ミレーは、19世紀フランスのバルビゾン派を代表する画家です。
「落ち穂拾い」は、農村の労働者たちを題材にし、厳しい現実と自然への畏敬を表現した作品であり、自然主義・写実主義の精神とも重なります。
ゾラが活動した時代の自然主義文学とも時代背景が近く、テーマの親和性が見られます。
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