2級管工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)後期
問33 (4 問5)
問題文
機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
2級管工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年)後期 問33(4 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 飲料用受水タンクの上部には、排水設備や空気調和設備の配管等、飲料水以外の配管は通さないようにする。
- 送風機及びモーターのプーリーの芯出しは、プーリーの外側面に定規、水糸等を当て出入りを調整する。
- 汚物排水槽に設ける排水用水中モーターポンプは、点検、引上げに支障がないように、点検用マンホールの真下近くに設置する。
- 壁付洗面器を軽量鉄骨ボード壁に取り付ける場合は、ボードに直接バックハンガーを取り付ける。
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この過去問の解説 (2件)
01
機器の据付には、現地の環境や据付の高さを決めたり、器具を水平に設置したりすることはもちろんですが、改修工事等での空間の取り合い、他の配管との設置基準、安全設備等の基準などを全てクリアしなければなりません。設計の段階で見落としの無いようにするため、現地の調査を入念に行う必要があります。
仮に受水タンクの上部に排水設備やダクト等の配管を設置してしまうと、配管が損傷した場合に飲料水が汚染されてしまう危険性があります。設問に飲料用と記載がありますので、なんとなく想像はできるかと思います。
プーリーとは、滑車(pulley)を指し、自転車のベルトやチェーンを伝導させている円盤状のもの、あるいは歯車状のものがイメージできると思います。プーリーが軸を中心にして回転することで、プーリーの外側と接触しているベルトが中心を通っているのか、ずれを確認した場合は直す作業をいいます。
点検用マンホールの真下近くに設置することで、作業スペースや点検スペースが容易に確保できます。
適当ではありません。
ボードに直接バックハンガーを取り付けると、壁面の強度が不足しているため、衛生器具の固定が不十分となり、最悪の場合は壁面を破壊してしまう事態となります。
正しくは軽量鉄骨ボードが補強された状態から(下地材を施してから)バックハンガーを取り付けます。
この問題では、各設問にでてくる単語を理解した上で解答しなければならないため、難易度は比較的難しいと思います。バックハンガー、プーリー、受水タンクなど、単語を一つ一つ調べて説明できるようにしておきましょう。
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02
機器の据付けに関する問題です。
正
問題文の内容通りです。
給水設備の水汚染防止上、タンクでの汚染防止の1つです。
タンク上部には、排水管の他に、原則として、ポンプ、ボイラー、空調機などの機器の配管は設けません。
やむを得ず設けるときは、タンク上部の空間を1 m以上十分にとって、機器の点検時に滴下する水の受け皿を設けます。
空調用配管、ダクトなどの他の用途のものをタンク上部に設けることは避けますが、やむを得ないときは、タンク汚染防止措置を講じます。
正
問題文の内容通りです。
送風機はVベルトで駆動され、次のことに留意します。
1) 送風機とモーター側のプーリーの芯出しは、外側面に定規、水糸を当てて出入を調整します。
2) Vベルトは、自区間距離を調節するため、軸受位置を移動できるようにします。
3) 初めの張力の大きさは、Vベルトを指でつまみ、ひねって、90度ほどひねれる程度か、指で押してVベルトの厚さほどたわむ程度とします。
4) Vベルト回転方向が、ベルトの上側引張りでなく、下側引張りとなるように電動機回転方向を決めます。
5) Vベルトは運転経過で長さが変化するため、時々調整します。
正
問題文の内容通りです。
水中モーターポンプの据付けの留意事項として、ポンプの据付け位置は、配水流入口から離れた場所で、点検や引き上げに支障のない所とします。
ポンプケーシングの外側と底部は、ビットの壁や底面よりそれぞれ200 mm程度の間隔を取ります。
誤
壁付洗面器を軽量鉄骨ボード壁に取り付ける場合は、鉄板をあらかじめ取付けてから、バックハンガーを取り付ける。
壁付洗面器や手洗器を据え付けるときの留意事項は下記です。
・軽量鉄鋼ボード壁、金属パネル壁に取付けるときは、鉄板かアングル加工材をあらかじめ取付けて置きます。
・所定の位置および高さにブランケットかバックハンガーを取付けます。
・バックハンガーは、取付け用ビスやAYボルトで固定します。
・陶器上面が水平で、ガタつきが無いようにします。
・水平で、壁とのすき間が無いように取付けます。
・取付高さは、床めにょり前縁上端まで、手洗器は 800 mm、洗面器は 750 mmとします。
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