2級管工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)後期
問18 (2 問12)
問題文
給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
2級管工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年)後期 問18(2 問12) (訂正依頼・報告はこちら)
給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- FF方式のガス給湯器とは、燃焼用の外気導入と燃焼排ガスの屋外への排出を送風機を用いて強制的に行う方式である。
- 60℃の湯60リットルと、10℃の水40リットルを混合した時、混合時に熱損失がないと仮定すると、混合水100リットルの温度は40℃となる。
- 逃し管は、加熱による水の膨張で装置内の圧力が異常に上昇しないように設ける。
- 湯の使用温度は、一般的に、給茶用、洗面用ともに50℃程度である。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
給湯設備はお湯を沸かすのに必要で、お風呂や手洗い場にも使用されます。ガスや電気を使用して加熱するので、設置位置や消防法にもかかわってきます。
給湯器には外気のみを使用して燃焼し、室外へ排気する密閉式、ガスの燃焼には室内の空気を利用し、室外へと排気する半密閉式、燃焼も排気も室内で行われる小型の開放式があり、密閉式にはFF式、BF式、半密閉式にはFE式、CF式があります。
FF方式は( Forced Draft Balanced Flue type )機械によって強制的に給排気を行うという意味で、BF方式は( Balanced Flue type )自然に給排気を行います。
まず求めたい温度をxと仮定し、計算をします。
(前提条件として、混合後の温度は10℃ < x℃ < 60℃の間にあるとしています)
混合するとお湯と水が同じ温度になる(熱量を与えたり受け取ったりする)ため、以下の計算式となります。
(60℃- x℃) * 60リットル = (x℃ - 10℃) * 40リットル
3600 - 60x = 40x - 400
100x = 4000
x = 40
よって、混合後の温度は40℃となります。
逃し管(にがしかん)は、ボイラーなどの加熱装置に取り付けられます。ボイラー内で水を過熱すると水の体積が大きくなり、膨張することで圧力が高くなります。逃し管のない状態で圧力が高くなると給湯の際に勢いよく圧送してしまうので、配管の破損やボイラーの機能に問題が生じます。よって、ボイラー内の圧力が上昇しすぎるのを避けるために、逃し管が必要となります。
適当ではありません。
イメージしてみると、給茶用に50℃はぬるすぎですし、洗面用に50℃は熱すぎますね。一般的に使用温度はそれぞれ、90℃と35~40℃としています。
この問題では計算式の入る設問がありましたが、いきなり計算を解くのではなく、他の設問も読んで、自信をもって誤りと思うものを選べば大丈夫です。落ち着いて全体を見てから取り組みましょう。
参考になった数68
この解説の修正を提案する
02
給湯設備に関する問題です。
正
問題文の内容通りです。
FF方式のガス給湯器は、給湯器内蔵のファンで外気を取り込んで燃焼させ、排ガスを送風機で強制的に室外排出する給湯器です。
FF式ガス給湯器の特徴は、室内の空気を汚さないこと、室内空気の使用が無いため換気が不要、熱効率が非常に高いことなどが挙げられます。
正
問題文の内容通りです。
60℃の湯の熱量と10℃の水の熱量の総和は、混合した湯の熱量と等しくなります。
混合した後の湯の温度をx とします。(比熱は同じですので省略します。)
60 [L]×60[℃]+40 [L]×10[℃]=100 [L]×x [℃]
x=40 [℃]
正
問題文の内容通りです。
膨張タンクは、加熱による水の膨張が装置内圧力を異常に上昇させないためのもので、開放式膨張タンクでは、安全弁か逃がし管を設けます。
逃がし管は、貯湯タンクや給湯ボイラーより単独配管として立上げ、高置タンクや膨張タンクに開放します。
誤
湯の使用温度は、一般的に、給茶用は90℃、洗面用は40℃程度である。
湯の使用温度は下表のようになります。
絹や毛織物は33~37
リンネルや綿織物 49~52
55~60
使用者が水と混合して使用
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問17)へ
令和4年度(2022年)後期 問題一覧
次の問題(問19)へ