2級管工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)後期
問17 (2 問11)
問題文
給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
2級管工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年)後期 問17(2 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 揚程が30mを超える給水ポンプの吐出し側に取り付ける逆止め弁は、衝撃吸収式とする。
- 受水タンクのオーバーフローの取り出しは、給水吐水口端の高さより上方からとする。
- 受水タンクへの給水には、ウォーターハンマーを起こりにくくするため、一般的に、定水位弁が用いられる。
- クロスコネクションとは、飲料用系統とその他の系統が、配管・装置により直接接続されることをいう。
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この過去問の解説 (2件)
01
給水設備について、皆さんが手洗いや料理に使用する上水は清浄かつ安定した供給ができることが必要不可欠です。そのためにも配管工事や設備工事では注意しなければならない点が多数あります。
揚程(ようてい)とは、ポンプの力により水を上方へ持ち上げることをいいます。公共建築標準仕様書2.2.1では揚程が30mを超える場合は、衝撃吸収式とすると記載があります。
適当ではありません。
給水吐水口とは、皆さんが普段手洗いや水を汲む用途として使用している蛇口のことをいいます。またシンク部分が受水タンクで、シンクの側壁部分に排水口とは別の穴が開いているのを見たことがあると思いますが、それがオーバーフローの取り出し位置になります。吐水口空間の確保が必要であるため、給水吐水口(蛇口)の高さよりもオーバーフローの取り出しは低い位置(下方)からとします。
ウォーターハンマーとは、水撃とも呼ばれ、止水弁を急激に止めると圧力差により給水配管へ水が逆流し、ゴンという衝撃音が発生します。何度も繰り返すと配管への負担が大きくなり、衝撃音とともに配管に亀裂が入り漏水する事態となります。
定水位弁は、給水管内の水位を安定させることで圧力差による衝撃を抑えることができます。
クロスコネクション(Cross Connection)は直訳すると交差接続となります。飲料用上水の汚染を防止するために、井戸水やその他の水源の配管を接続することは禁止されています。
クロスコネクションやウォーターハンマーについては過去に何度も出題されていますので、単語と説明ができるように理解しておきましょう。また、専門用語が多いですが、身近にあるものと置き換えて読むと容易になりますので、少しずつでも調べていけるといいと思います。
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02
給水設備に関する問題です。
正
問題文の内容通りです。
給水ポンプ吐出側の逆止め弁に、一般のスイング逆止め弁を使うと、揚程が30 mを超えるときには、ウォーターハンマーが生じる恐れがあります。
揚程30 mを超える高揚程揚水ポンプに用いる逆止め弁は、ウォーターハンマー防止のために衝撃吸収式逆止め弁として、スモレンスキー逆止め弁かディアルプレート逆止め弁が使われます。
誤
受水タンクのオーバーフローの取り出しは、給水吐水口端の高さより下方からとする。
オーバーフロー管の取出しは、あふれ縁より高い吐水口空間の最下部とします。
吐水口空間は、給水管の吐水口端とあふれ縁との垂直距離で表される空間です。
吐水口空間は、逆サイホン作用による汚染防止のためのもので、十分な空間をとります。
正
問題文の内容通りです。
定水位調整弁は、受水タンクへ給水を自動で行う弁で、弁・メイン管・パイロット管で拘泥され、ボールタップ弁に比べウォーターハンマーが起こりにくいことと、タンク外の任意の
位置への取り付けが可能という特徴があります。
正
問題文の内容通りです。
クロスコネクションとは、上水給水・給湯系統とその他の系統が、配管や装置によって直接接続されることです。
具体的には、受水タンクや高置タンクなどに、飲料水以外の配管が接続され、タンク内の汚染や飲料水配管とそれ以外の配管が直接接続されて、飲料水が汚染されることです。
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