1級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)
問51 (問題B 問7)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年) 問51(問題B 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

ダクトの施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • コーナーボルト工法ダクトのフランジ押さえ金具は再使用しない。
  • 低圧ダクトは、常用圧力(運転時におけるダクト内圧)が±700Pa以下の部分に使用する。
  • アングルフランジ工法ダクトは、フランジ接合部分の鉄板の折返しを5mm以上とする。
  • 共板フランジ工法ダクトは、フランジ用ガスケットの厚さが5mm以上のものを使用する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

ダクトの施工に関する問題です。

選択肢1. コーナーボルト工法ダクトのフランジ押さえ金具は再使用しない。

コーナーボルト工法では、共板フランジ工法、スライドオンフランジ工法ともに、ダクト接続は亜鉛鉄板を折り曲げたフランジを使用します。

フランジは、4隅にボルトとナットとクリップのようなフランジ押さえ金具で接続しますが、押さえ金具は規定の間隔で取付けると、一度使用したクリップなどは、長期間力が掛かったままのため、再使用は不可です。

選択肢2. 低圧ダクトは、常用圧力(運転時におけるダクト内圧)が±700Pa以下の部分に使用する。

低圧ダクトは、通常運転するときの内圧が +500 Pa以下、または -500 Pa以内の部分に使用します。

したがって、±700Pa以下の部分に使用は誤りです。

選択肢3. アングルフランジ工法ダクトは、フランジ接合部分の鉄板の折返しを5mm以上とする。

アングルフランジ工法ダクトの施工は、問題文の通りです。

ダクト接合部の4隅には。隙間ができますが、シール材等で塞ぎます。

選択肢4. 共板フランジ工法ダクトは、フランジ用ガスケットの厚さが5mm以上のものを使用する。

コーナーボルト工法による接続は、ダクト本体を加工したフランジに、ガスケットを挟んで接続します。

使用されるガスケットのは、繊維系フェルト状のものが多く、他にも樹脂発泡体、ゴム発泡体などあり、厚さは3mmから6mmまでダクトの使用目的によって選びます。

コーナーボルト工法では、接合締め付け力が弱いため、厚みと弾力性のあるガスケットを必要とし、厚さが5mm以上を使用します。

参考になった数6

02

ダクトの施工に関する問題です。

選択肢1. コーナーボルト工法ダクトのフランジ押さえ金具は再使用しない。

その通りです。

 

コーナーボルト工法ダクトは四隅をボルト・ナットで緊結し、

それ以外の辺の部分を押さえ金具でとめる工法です。

この押さえ金具は原則として、一度使用したものの再利用は禁止されています。

選択肢2. 低圧ダクトは、常用圧力(運転時におけるダクト内圧)が±700Pa以下の部分に使用する。

誤りです。

 

低圧ダクトは、常用圧力が±500Paのものをいいます。

なお、高圧ダクトは±500Paを超え、±2500Pa以内のものを指します。

選択肢3. アングルフランジ工法ダクトは、フランジ接合部分の鉄板の折返しを5mm以上とする。

その通りです。

 

公共建築工事標準仕様書に定められています。

 

選択肢4. 共板フランジ工法ダクトは、フランジ用ガスケットの厚さが5mm以上のものを使用する。

その通りです。

 

ガスケットには、いくつかの種類があり、厚みも3㎜からあるため、

ダクトの系統によって使い分けが必要です。

この問題の共板フランジ工法ダクトの場合は、締め付け力が強くないため

ガスケットは5㎜以上のものを使う必要があります。

まとめ

ダクトの施工に関する問題でした。

今回問題になっていること以外にも、スパイラルダクトのことや支持ピッチなども確認しておくとよいでしょう。

参考になった数0