管理栄養士 過去問
第39回
問122 (午後の部 問25)
問題文
膵炎の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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問題
管理栄養士試験 第39回 問122(午後の部 問25) (訂正依頼・報告はこちら)
膵炎の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 急性膵炎で激しい上腹部痛がある場合、成分栄養剤を用いて経腸栄養を行う。
- 急性膵炎患者の食事開始時は、脂質10g/日以下とする。
- 慢性膵炎非代償期では、たんぱく質を0.8g/kg 標準体重/日に制限する。
- 慢性膵炎非代償期では、脂溶性ビタミンの摂取を制限する。
- 慢性膵炎非代償期で二次性糖尿病がみられる場合、エネルギー量は20kcal/kg標準体重に制限する。
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この過去問の解説 (1件)
01
膵炎の病期分類と時期に合わせた栄養・食事療法についての設問です。
急性膵炎:急性期→回復期→安定期
↓
慢性膵炎:代償期→移行期→非代償期
と移行していきます。
設問内容がどの病期に当たるのかを考えながら、正誤を検討します。
不正解です。
急性膵炎で激しい上腹部痛がある状態は、急性期に当たると考えられます。
この時期は絶食管理にて、膵臓の安静が第一選択となります。
正解です。
急性膵炎で食事再開が可能になった際は、脂質量10g/日以下より開始します。
不正解です。
慢性膵炎での栄養管理において、タンパク質投与量は1.0~1.5g/kg標準体重/日が推奨されています。
慢性膵炎の非代償期では、膵外分泌機能低下によりタンパク質の吸収能が低下しているため、十分なタンパク質の摂取が推奨されています。
不正解です。
慢性膵炎の非代償期では、膵外分泌機能低下により脂質代謝・吸収能が低下しているため、脂溶性ビタミンも不足します。十分な脂溶性ビタミンの摂取が推奨されます。
不正解です。
慢性膵炎非代償期で膵性糖尿病が見られる場合は、通常の糖尿病と同様に食事療法が必要となります。
しかしながら消化吸収障害に伴うエネルギー喪失が亢進、低栄養をきたしていることも多いため、エネルギー投与量は30~35Kcal/kg標準体重、または安静時エネルギー必要量×1.5とします。
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