保育士 過去問
令和6年(2024年)後期
問93 (保育の心理学 問13)

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)後期 問93(保育の心理学 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、親になることに関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。
  • 1990年代に日本で行われた、幼児期までの子どもをもつ親を対象とした「親となることの発達」に関する研究では、子育ての経験は柔軟性、自己抑制、視野の広がり、自己の強さ、生き甲斐など親自身の人格発達を促すこと、このような発達は父親よりも母親で顕著であることが示された。
  • 親準備性は、自らが妊娠や出産を経験することによって初めて獲得される。
  • 一般に、有職の母親は専業主婦の母親よりも育児不安が強いと言われる。
  • 子どもが青年期になると、親は子どもの自立を援助することが課題となるが、子どもの自立によって空虚感や役割の喪失を感じる「カサンドラ症候群」に陥る場合もある。
  • 親としての育ちには、アイデンティティの再体制化が必要となる。

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この過去問の解説 (1件)

01

親になることについての設問です。

選択肢1. 1990年代に日本で行われた、幼児期までの子どもをもつ親を対象とした「親となることの発達」に関する研究では、子育ての経験は柔軟性、自己抑制、視野の広がり、自己の強さ、生き甲斐など親自身の人格発達を促すこと、このような発達は父親よりも母親で顕著であることが示された。

適切です。

「親となることの発達」に関する研究では、

子育ての経験は柔軟性、自己抑制、視野の広がり、自己の強さ、生き甲斐など親自身の人格発達を促すこと、

のような発達は父親よりも母親で顕著であることが示されました。

選択肢2. 親準備性は、自らが妊娠や出産を経験することによって初めて獲得される。

不適切です。

出産しない父親の場合も、出産準備に伴う心理的変化が起こります。

また母親でも、出産する前から様々な親準備がはじまります。

選択肢3. 一般に、有職の母親は専業主婦の母親よりも育児不安が強いと言われる。

不適切です。

育児不安は、専業主婦の方が強いと言われています。

選択肢4. 子どもが青年期になると、親は子どもの自立を援助することが課題となるが、子どもの自立によって空虚感や役割の喪失を感じる「カサンドラ症候群」に陥る場合もある。

不適切です。

カサンドラ症候群とは、自閉スペクトラム症などの家族やパートナーを持った人が、その特性等で

困難な状態に陥ることです。

設問の解答は「空の巣症候群」です。

選択肢5. 親としての育ちには、アイデンティティの再体制化が必要となる。

適切です。

親としての新たなアイデンティティを構築することが大切です。

まとめ

カサンドラ症候群と空の巣症候群のひっかけに惑わされないようにしましょう。

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