中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問211 (中小企業経営・中小企業政策 問18(2))
問題文
中小企業診断士のX氏は、商工会地区で食料品製造業を営む小規模事業者のY氏(業歴5年)から、経営改善のための資金借入の相談を受けた。X氏は、Y氏に対して、通常枠の「マル経融資(小規模事業者経営改善資金融資制度)」を紹介することとした。
以下は、X氏とY氏との会話である。
X氏:「マル経融資の利用を検討してはいかがでしょうか。無担保・無保証人・低利で融資を受けることができます。」
Y氏:「無担保・無保証人・低利ですか。それはいいですね。どのような利用要件があるのでしょうか。」
X氏:「指導要件や居住要件などがあります。」
Y氏:「それは具体的には、どのような要件なのでしょうか。」
X氏:「指導要件とは、商工会の経営指導員による経営指導を原則6カ月以上受けていることです。居住要件とは、原則として同一の商工会の地区内で( A )ことです。その他、業種要件や納税要件がありますが、Yさんは、いずれの要件も満たしていますよ。」
Y氏:「それはよかった。融資限度額や返済期間について、教えていただけますか。」
X氏:「融資限度額は( B )です。1,500万円超の貸付を受けるには、貸付前に事業計画を作成し、貸付後に残高が1,500万円以下になるまで、経営指導員による実地訪問を半年ごとに1回受けていただく必要があります。返済期間は、設備資金10年以内で、据置期間は2年以内です。運転資金は( C )で、据置期間は1年以内です。」
Y氏:「ぜひ、申し込みを検討したいと思います。どこで申し込みをすればよいのでしょうか。」
X氏:「( D )へ申し込みをしてください。ここで融資の推薦を行います。」
文中の空欄CとDに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
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問題
中小企業診断士試験 令和6年度(2024年) 問211(中小企業経営・中小企業政策 問18(2)) (訂正依頼・報告はこちら)
中小企業診断士のX氏は、商工会地区で食料品製造業を営む小規模事業者のY氏(業歴5年)から、経営改善のための資金借入の相談を受けた。X氏は、Y氏に対して、通常枠の「マル経融資(小規模事業者経営改善資金融資制度)」を紹介することとした。
以下は、X氏とY氏との会話である。
X氏:「マル経融資の利用を検討してはいかがでしょうか。無担保・無保証人・低利で融資を受けることができます。」
Y氏:「無担保・無保証人・低利ですか。それはいいですね。どのような利用要件があるのでしょうか。」
X氏:「指導要件や居住要件などがあります。」
Y氏:「それは具体的には、どのような要件なのでしょうか。」
X氏:「指導要件とは、商工会の経営指導員による経営指導を原則6カ月以上受けていることです。居住要件とは、原則として同一の商工会の地区内で( A )ことです。その他、業種要件や納税要件がありますが、Yさんは、いずれの要件も満たしていますよ。」
Y氏:「それはよかった。融資限度額や返済期間について、教えていただけますか。」
X氏:「融資限度額は( B )です。1,500万円超の貸付を受けるには、貸付前に事業計画を作成し、貸付後に残高が1,500万円以下になるまで、経営指導員による実地訪問を半年ごとに1回受けていただく必要があります。返済期間は、設備資金10年以内で、据置期間は2年以内です。運転資金は( C )で、据置期間は1年以内です。」
Y氏:「ぜひ、申し込みを検討したいと思います。どこで申し込みをすればよいのでしょうか。」
X氏:「( D )へ申し込みをしてください。ここで融資の推薦を行います。」
文中の空欄CとDに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- C:5年以内 D:地区の商工会
- C:5年以内 D:最寄りの日本政策金融公庫
- C:7年以内 D:地区の商工会
- C:7年以内 D:最寄りの日本政策金融公庫
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題では、マル経融資(小規模事業者経営改善資金融資制度)の運転資金の返済期間と申込先について、適切な選択肢を選ぶ必要があります。
Cについて(運転資金の返済期間)
・マル経融資の運転資金の返済期間は「7年以内」とされています。
・据置期間は1年以内となっており、設備資金より短めの返済期間が設定されています。
Dについて(申込先)
・マル経融資の申込先は「地区の商工会」または「商工会議所」です。
・商工会や商工会議所が推薦を行い、その後、日本政策金融公庫が審査と融資の実行を行います。
・最初に申し込むのは商工会であり、日本政策金融公庫ではありません。
このため、最も適切な選択肢は
「C:7年以内 D:地区の商工会」 です。
誤りです。
誤りです。
正しいです。
誤りです。
マル経融資の運転資金の返済期間は7年以内と定められています。申込先は地区の商工会や商工会議所であり、ここで融資の推薦を受けた後、日本政策金融公庫が実際の融資手続きを行います。
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02
マル経融資(小規模事業者経営改善資金融資制度)の要件を問う問題です。
マル経融資については毎年出題されるわけではありませんが、出題パターンは大体決まっているため確実に正答することが求められます。
・運転資金(空欄C)
7年以内
・申し込み先(空欄D)
地区の商工会
空欄Dの後にある「ここで融資の推薦を行います」という記述がヒントになっています。小規模事業者が融資を受けるまでには、以下の手続きがあります。
小規模事業者が地区の商工会へ「(推薦の)申し込み」を行なう
↓
地区の商工会が株式会社日本政策金融公庫へ「融資の推薦」を行なう
↓
株式会社日本政策金融公庫が「審査」を行なう
↓
株式会社日本政策金融公庫が小規模事業者へ「融資」を行なう
冒頭の解説より、「C:7年以内、D:地区の商工会」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「C:7年以内、D:地区の商工会」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「C:7年以内、D:地区の商工会」の組み合わせであるため正解の選択肢となります。
冒頭の解説より、「C:7年以内、D:地区の商工会」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
【補足】
マル経融資の他の出題パターンとしては、以下のようなものがあります。
・経営指導を受けている期間
・「無担保・無保証人・低利」の一部分を空白にする(例えば、低利→無利子)
・返済期間(設備資金〇年以内、据置期間〇年以内)
・対象となる資金
・貸付期間 ※空欄Cで問われています
など
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