中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問162 (経営情報システム 問2)

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問題

中小企業診断士試験 令和6年度(2024年) 問162(経営情報システム 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

文字コードに関する記述とその用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  7ビットの文字コードであり、英数字、制御文字および一部の記号を含む128種類のコードを表現できる。
b  UNIX系OSのために開発された符号化方式であり、日本語の符号化方式の名称には「-JP」が付く。
c  世界の主要な文字を表現できる文字集合であり、ISO/IEC10646によって定義される文字集合と互換性を保つ対応が図られている。
  • a:ASCII  b:EUC  c:Unicode
  • a:ASCII  b:ISO-2022  c:JIS X 0208
  • a:ASCII  b:ISO-2022  c:Unicode
  • a:Unicode  b:EUC  c:JIS X 0208
  • a:Unicode  b:ISO-2022  c:JIS X 0208

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この過去問の解説 (2件)

01

文字コードに関する記述です。本問で問われている文字コードの特徴は、以下のとおりです。

 

・ASCII:アルファベットや数字などを表現するための、7ビットの文字コード

→解答群aに該当

 

・EUC:UNIX系オペレーティングシステムで広く使用されている文字コード

→解答群bに該当

 

・Unicode:世界中のあらゆる文字を表現するための文字コード

→解答群cに該当

 

・ISO-2022:日本語文字を2バイトで表現した文字コード

 

・JIS X 0208:日本産業規格(JIS)の文字コード規格

選択肢1. a:ASCII  b:EUC  c:Unicode

冒頭の解説より「a:ASCII、b:EUC、c:Unicode」の組み合わせであるため、正解の選択肢となります。

選択肢2. a:ASCII  b:ISO-2022  c:JIS X 0208

冒頭の解説より「a:ASCII、b:EUC、c:Unicode」の組み合わせであるため、不適切な選択肢です。

選択肢3. a:ASCII  b:ISO-2022  c:Unicode

冒頭の解説より「a:ASCII、b:EUC、c:Unicode」の組み合わせであるため、不適切な選択肢です。

選択肢4. a:Unicode  b:EUC  c:JIS X 0208

冒頭の解説より「a:ASCII、b:EUC、c:Unicode」の組み合わせであるため、不適切な選択肢です。

選択肢5. a:Unicode  b:ISO-2022  c:JIS X 0208

冒頭の解説より「a:ASCII、b:EUC、c:Unicode」の組み合わせであるため、不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

文字コードの種類はたくさんあるため、冒頭の解説で述べている特徴を「ASCII:7ビット」「EUC:UNIX系」など自分が覚えやすいキーワードにして紐づけ、暗記することをおススメします。

 

また、本試験上は正答できれば十分であり、あらゆる文字コードの特徴を覚えようとする必要はありません。直近5年間の過去問題で出題されている文字コードは最低限カバーするなど、各自の学習量に応じて目標を設定してください。

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02

本問は、様々な文字コード規格の特徴とその名称の対応関係を問う問題です。コンピュータは内部的には二進数しか扱えないため、文字を表現するためには数値との対応付けが必要となります。この対応付けを定めた規格が文字コードであり、歴史的な経緯や用途によって複数の規格が存在しています。

選択肢1. a:ASCII  b:EUC  c:Unicode

この選択肢は正しいです。記述aは「7ビットの文字コードであり、英数字、制御文字および一部の記号を含む128種類のコードを表現できる」という内容であり、これはASCII(American Standard Code for Information Interchange:アメリカ情報交換標準コード)の特徴を正確に表しています。

ASCIIは1963年に制定された最も基本的な文字コードで、7ビットを使って128種類(2の7乗)の文字を表現します。英数字(A-Z、a-z、0-9)、記号(!、?、&など)、制御文字(改行、タブなど)を含みますが、日本語などの多言語文字は表現できません。

記述bは「UNIX系OSのために開発された符号化方式であり、日本語の符号化方式の名称には「-JP」が付く」という内容であり、これはEUC(Extended UNIX Code)の特徴を表しています。EUCはUNIX系OSで広く使われる文字コードであり、日本語版はEUC-JPと呼ばれます。

記述cは「世界の主要な文字を表現できる文字集合であり、ISO/IEC10646によって定義される文字集合と互換性を保つ対応が図られている」という内容であり、これはUnicodeの特徴を表しています。Unicodeは世界中のほぼすべての文字体系をカバーする統一的な文字コード規格であり、ISO/IEC10646(UCS:Universal Character Set)と互換性を持っています。

したがって、a:ASCII、b:EUC、c:Unicodeの組み合わせは正しいです。

選択肢2. a:ASCII  b:ISO-2022  c:JIS X 0208

この選択肢は誤りです。記述aについてはASCIIの特徴を正しく表していますが、記述bはEUCの特徴であるのにISO-2022と対応付けられています。また、記述cはUnicodeの特徴であるのにJIS X 0208と対応付けられています。

ISO-2022は文字集合を切り替えるためのエスケープシーケンスを使用する符号化方式であり、日本語版はISO-2022-JPと呼ばれます。JIS X 0208は日本工業規格で定められた漢字コード体系であり、第一水準漢字と第二水準漢字を含む文字集合です。

選択肢3. a:ASCII  b:ISO-2022  c:Unicode

この選択肢は誤りです。記述aについてはASCIIの特徴を正しく表していますが、記述bはEUCの特徴であるのにISO-2022と対応付けられています。記述cとUnicodeの対応は正しいです。

選択肢4. a:Unicode  b:EUC  c:JIS X 0208

この選択肢は誤りです。記述aは7ビットで128種類の文字を表現できるASCIIの特徴であるのにUnicodeと対応付けられています。Unicode自体は何ビットという制限はなく、現在は100万以上の文字を収録しています。記述bとEUCの対応は正しいですが、記述cはUnicodeの特徴であるのにJIS X 0208と対応付けられています。

選択肢5. a:Unicode  b:ISO-2022  c:JIS X 0208

この選択肢は誤りです。記述aはASCIIの特徴であるのにUnicodeと対応付けられています。記述bはEUCの特徴であるのにISO-2022と対応付けられています。記述cはUnicodeの特徴であるのにJIS X 0208と対応付けられています。

まとめ

本問の正解は選択肢1です。文字コードに関する主な規格の特徴を整理すると以下のようになります。

ASCII(American Standard Code for Information Interchange)

7ビットで表現(0~127)

英数字、記号、制御文字の128種類のみをカバー

多言語や漢字などは表現できない

多くの文字コード体系の基礎となっている

EUC(Extended UNIX Code)

UNIX系OSのために開発された符号化方式

複数バイトを使用して多言語を表現

日本語版はEUC-JP、韓国語版はEUC-KRなど

JIS X 0208をベースに日本語を扱う

Unicode

世界中のほぼすべての文字体系を統一的に扱う国際規格

ISO/IEC10646(UCS)と互換性を持つ

UTF-8、UTF-16、UTF-32などの実装方式がある

現代のウェブやOSで広く採用されている標準的な文字コード

コンピュータシステムの開発やウェブサイト制作などにおいて、文字コードの理解は依然として重要な基礎知識です。特に国際化や多言語対応を行う場合には、適切な文字コードの選択と処理が必要になります。

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