中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問19 (経済学・経済政策 問17)
問題文
下図は、ある財の生産販売を1社が完全に独占した市場を示している。この財の需要曲線がDであり、MCが生産者の限界費用、MRが同じく限界収入である。ここで、独占企業は利潤を最大化するように、価格と生産量を決定するものとする。この図に基づき、独占均衡に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 企業は価格をCとすることで利潤を最大化できる。
b 消費者余剰は、三角形ABFである。
c 生産者余剰は、四角形CEHGである。
d このとき生じる死荷重は、三角形FGIである。
a 企業は価格をCとすることで利潤を最大化できる。
b 消費者余剰は、三角形ABFである。
c 生産者余剰は、四角形CEHGである。
d このとき生じる死荷重は、三角形FGIである。

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問題
中小企業診断士試験 令和6年度(2024年) 問19(経済学・経済政策 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
下図は、ある財の生産販売を1社が完全に独占した市場を示している。この財の需要曲線がDであり、MCが生産者の限界費用、MRが同じく限界収入である。ここで、独占企業は利潤を最大化するように、価格と生産量を決定するものとする。この図に基づき、独占均衡に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 企業は価格をCとすることで利潤を最大化できる。
b 消費者余剰は、三角形ABFである。
c 生産者余剰は、四角形CEHGである。
d このとき生じる死荷重は、三角形FGIである。
a 企業は価格をCとすることで利潤を最大化できる。
b 消費者余剰は、三角形ABFである。
c 生産者余剰は、四角形CEHGである。
d このとき生じる死荷重は、三角形FGIである。

- a:正 b:正 c:誤 d:正
- a:正 b:誤 c:正 d:正
- a:正 b:誤 c:正 d:誤
- a:誤 b:正 c:正 d:正
- a:誤 b:正 c:誤 d:誤
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この過去問の解説 (2件)
01
本問の条件である独占企業の場合は、生産量を抑えて高い価格を維持して利潤を増やす戦略を取ると考えます。
各選択肢をそれぞれ解説します。
a
利潤が最大になる生産量はMRとMCの交点における生産量となります。
その点と需要曲線が交わる点が利潤が最大になる価格となるため、価格をBとすることで利潤が最大化できることになります。
そのため本選択肢は誤っています。
b
消費者余剰は三角形ABFであるため、本選択肢は正しいです。
c
利潤が最大になる価格がBであることからも、生産者余剰は四角形BEHFとなります。
そのため本選択肢は誤っています。
d
死荷重は三角形FHIであるため、本選択肢は誤っています。
正しい正誤の組み合わせは、 a:誤 b:正 c:誤 d:誤 です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
独占市場については、短期的には本問のように振るまえますが、長期的には新規参入が増加して利潤が減っていくとする考え方もあります。
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02
独占に関する問題です。他の問題で、完全競争市場の下では、企業は価格(P)=限界費用(MC)となる点まで生産しようとすることを述べていますが、独占市場の下では、企業はMR(限界収入)=MCとなる点まで生産しようとします。
そのため、独占市場下では価格が高止まりする、消費者余剰が小さい、(本問でも問われているように)死荷重が発生するといった特徴があります。
以下、誤りの解答群のみ解説します。
a.企業は価格をCとすることで利潤を最大化できる。
→企業はMR(限界収入)=MCとなる点まで生産しようとするため、MR=MCが交わっている点Hから辿ると、企業は価格をBとすることで利潤を最大化できます。
価格がBと定まることで価格より上が消費者余剰となるため、消費者余剰が三角形ABFとしている解答群bは正解です。
c.生産者余剰は、四角形CEHGである。
→生産者余剰は、四角形BEHFです。
d.このとき生じる死荷重は、三角形FGIである。
→死荷重は、三角形FHIです。
冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:誤、d:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:誤、d:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:誤、d:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:誤、d:誤」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:誤、d:誤」の組み合わせであるため正解の選択肢となります。
【補足】
冒頭の解説で述べたように独占市場には幾つかの独特な特徴がありますので、一般的な生産者余剰の問題よりは理解しやすいかも知れません。
本試験でも頻出論点のため、過去問題も豊富にあります。本問もスタンダードな部類に入りますので、過去問題として復習してしっかり理解できるようにしておきましょう。
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