中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問15 (経済学・経済政策 問14)

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問題

中小企業診断士試験 令和6年度(2024年) 問15(経済学・経済政策 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

下図は、ある個人の予算制約線を描いている。当初の予算制約線はABであり、このとき、この個人は点Eで決まる数量のX財とY財を消費している。所得の増加によって予算制約線はCDとなり、このとき、この個人は点Fで決まる数量のX財とY財を消費している。
この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  X財の所得効果は、負である。
b  X財の所得弾力性は、正である。
c  Y財の所得効果は、負である。
d  Y財の所得弾力性は、ゼロである。
問題文の画像
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:誤

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この過去問の解説 (2件)

01

所得効果も所得弾力性も、所得が変化したときに財やサービスの消費量がどのように変化するのかを表したものです。

与えられた図を見てみると、所得の増加後の点FではX財の消費量が増え、Y財の消費量は変化していません

どちらの財も消費量は減少していないため、所得効果は負ではありません

X財は消費量が増え、Y財は変化していないため、X財の所得弾力性は正、Y財の所得弾力性はゼロということになります。

 

正しい選択肢の組み合わせは、a:誤  b:正  c:誤  d:正 です。

 

選択肢1. a:正  b:誤  c:正  d:誤

本選択肢は不正解です。

選択肢2. a:正  b:誤  c:誤  d:正

本選択肢は不正解です。

選択肢3. a:誤  b:正  c:正  d:誤

本選択肢は不正解です。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:正

本選択肢が正解です。

選択肢5. a:誤  b:正  c:誤  d:誤

本選択肢は不正解です。

まとめ

図が出てくる問題では線を描いたりして手を動かしながら解くと、各条件での変化が理解しやすくなります。

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02

予算制約線に関する問題です。

 

当初の予算制約線ABから、所得増加により予算制約線CDへと拡大していることが与件文で説明されています。

与件文のグラフに矢印を入れると、以下のようになります。

以下、誤りの解答群のみ解説します。

a.X財の所得効果は、である。(X財の消費量は、横軸の接点Bから接点Dへと増加しています)
c.Y財の所得効果は、ゼロである。(Y財の消費量は、縦軸の点線の高さから横ばいのままです)

選択肢1. a:正  b:誤  c:正  d:誤

冒頭の解説より、「a:、b:、c:、d:」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢2. a:正  b:誤  c:誤  d:正

冒頭の解説より、「a:、b:、c:誤、d:正」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢3. a:誤  b:正  c:正  d:誤

冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:、d:」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:正

冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:誤、d:正」の組み合わせであるため正解の選択肢となります。

選択肢5. a:誤  b:正  c:誤  d:誤

冒頭の解説より、「a:誤、b:正、c:誤、d:」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

 

冒頭の解説のように、グラフに矢印を1本入れるだけで正誤判断ができます。

 

グラフが与えられている問題は、実際に手を動かしてグラフの中に書き込んで視覚化しましょう。(頭の中だけで正誤判断しようとしても、余計に時間がかかります)

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