建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問90 (空気環境の調整 問90)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問90(空気環境の調整 問90) (訂正依頼・報告はこちら)

近年の建築物管理の変化要因とその対処方策との組合せとして、最も不適当なものはどれか。
  • (変化要因)高齢・要援護者需要増    (対処方策)ユニバーサル化
  • (変化要因)危機・BCP         (対処方策)自家発電の導入
  • (変化要因)節電・省エネルギー化    (対処方策)高効率機器の選択
  • (変化要因)降雨集中          (対処方策)排水・水防対策の強化
  • (変化要因)空調・換気のパーソナル化  (対処方策)空間環境の均一化

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この過去問の解説 (1件)

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空調・換気のパーソナル化 と 空間環境の均一化 の組合せが不適当です。パーソナル化とは一人ひとりが温度や風量を好みに合わせて調整できる仕組みを指し、空間全体を同じ環境にそろえる「均一化」とは対立します。他の組合せは、変化要因に対して妥当な対処方策になっています。

選択肢1. (変化要因)高齢・要援護者需要増    (対処方策)ユニバーサル化

高齢者や介助が必要な人が増えると、段差をなくす・手すりを付けるなど誰でも使いやすい設計が必要になります。ユニバーサル化は適切な方策です。

選択肢2. (変化要因)危機・BCP         (対処方策)自家発電の導入

災害時でも業務を止めないためには停電対策が重要です。自家発電設備を備えることはBCP(事業継続計画)の代表的な対処法です。

選択肢3. (変化要因)節電・省エネルギー化    (対処方策)高効率機器の選択

エネルギー消費を減らすには、消費電力が少ない空調機や照明器具へ更新する方法が効果的です。理由と対策が合っています。

選択肢4. (変化要因)降雨集中          (対処方策)排水・水防対策の強化

短時間の豪雨が増えると、建物への浸水リスクが高まります。屋上や外構の排水能力向上、止水板の設置などが必要になり、この組合せは適切です。

選択肢5. (変化要因)空調・換気のパーソナル化  (対処方策)空間環境の均一化

パーソナル化は個々のデスクや座席で微調整できる環境づくりを目指します。一方、均一化は部屋全体を同じ条件に保つ考え方です。目的が逆方向のためこの組合せは不適当です。

まとめ

建築物の管理では、社会の変化に合わせた対策が欠かせません。高齢化、災害対策、省エネ、気候変動には適切な設備投資や運用改善が対応策となります。一方、空調のパーソナル化では均一化ではなく、席ごとに温度・風向きを変えられる装置や制御が求められる点を押さえておくことが大切です。

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