建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問77 (空気環境の調整 問77)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問77(空気環境の調整 問77) (訂正依頼・報告はこちら)

空気調和設備の配管系における配管名称と使用区分との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • (配管名称)圧力配管用炭素鋼鋼管        (使用区分)蒸気
  • (配管名称)一般配管用ステンレス鋼鋼管     (使用区分)冷却水
  • (配管名称)水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 (使用区分)冷却水
  • (配管名称)架橋ポリエチレン管         (使用区分)蒸気
  • (配管名称)配管用ステンレス鋼鋼管       (使用区分)冷却水

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この過去問の解説 (1件)

01

不適当なのは「架橋ポリエチレン管 ― 蒸気」の組み合わせです。架橋ポリエチレン管は合成樹脂のため、高温・高圧の蒸気には耐えられません。他の組み合わせは、材質と使用区分の相性に大きな問題はありません。

選択肢1. (配管名称)圧力配管用炭素鋼鋼管        (使用区分)蒸気

炭素鋼鋼管は高温と高圧に強く、ボイラ蒸気や暖房蒸気の配管によく使われます。適合しています。

選択肢2. (配管名称)一般配管用ステンレス鋼鋼管     (使用区分)冷却水

ステンレス鋼はさびにくく、冷却水や雑用水のような循環水に適しています。

選択肢3. (配管名称)水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 (使用区分)冷却水

内側が硬質塩ビでコーティングされているため腐食しにくく、温度が低めの冷却水系統に問題なく使えます。

選択肢4. (配管名称)架橋ポリエチレン管         (使用区分)蒸気

樹脂管は耐熱温度が約90〜110 °C程度に限られ、蒸気のように150 °Cを超える高温では軟化・変形のおそれがあります。 このため蒸気配管には不向きです。

選択肢5. (配管名称)配管用ステンレス鋼鋼管       (使用区分)冷却水

さびに強く、温度変化にも耐えるため、冷却水配管として広く用いられます。

まとめ

配管材を選ぶ際は、流体の温度・圧力・腐食性を考慮します。高温蒸気には金属配管を用いることが原則で、樹脂配管は温水や冷水など比較的低温の系統で使用します。材質の適性を誤ると漏えいや事故につながるため、設計段階での確認が大切です。

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