クレーン・デリック運転士 過去問
令和6年(2024年)4月
問14 (関係法令 問4)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和6年(2024年)4月 問14(関係法令 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、法令上、クレーンの玉掛用具として使用禁止とされていないものはどれか。
  • 伸びが製造されたときの長さの6%のつりチェーン
  • ワイヤロープ1よりの間において素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数の11%の素線が切断したワイヤロープ
  • エンドレスでないワイヤロープで、その両端にフック、シャックル、リング又はアイのいずれも備えていないもの
  • 使用する際の安全係数が5となるワイヤロープ
  • 直径の減少が公称径の6%のワイヤロープ

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この過去問の解説 (2件)

01

クレーンの玉掛用具に関する問題です。

この問題では数値の暗記が中心となりますが、この問題はほぼ毎回出題されているので、確実に押さえておきましょう。

選択肢1. 伸びが製造されたときの長さの6%のつりチェーン

伸びが製造されたときの長さの5%以上のつりチェーンは使用禁止されています。

選択肢2. ワイヤロープ1よりの間において素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数の11%の素線が切断したワイヤロープ

ワイヤロープ1よりの間において素線の数の10%以上素線が切断したワイヤロープは使用禁止されています。

選択肢3. エンドレスでないワイヤロープで、その両端にフック、シャックル、リング又はアイのいずれも備えていないもの

エンドレスでないワイヤロープで、その両端にフック、シャックル、リング又はアイのいずれも備えていれば使用可能ですが、備えていないものは使用禁止となります。

選択肢4. 使用する際の安全係数が5となるワイヤロープ

ワイヤロープの安全係数は6以上となります。この数字は絶対覚えておきましょう。

選択肢5. 直径の減少が公称径の6%のワイヤロープ

正しい記述です。

正しくは直径の減少が公称径の7%以上のワイヤロープが使用禁止となるので6%は問題ありません。

まとめ

禁止されている%以外に安全係数は毎回出題されているので、忘れないようにして下さい。

参考になった数2

02

この問題は「玉掛け用具として使用が禁止されている状態」に関する法令
(クレーン等安全規則 第219条)に基づいた出題です。

選択肢1. 伸びが製造されたときの長さの6%のつりチェーン

誤り(使用禁止)です。
「チェーンが製造時の長さの5%以上伸びているもの」は使用禁止です。
このチェーンは「6%伸びている」のでアウトです。

選択肢2. ワイヤロープ1よりの間において素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数の11%の素線が切断したワイヤロープ

誤り(使用禁止)です。
ワイヤーロープの1よりの間において素線の10%以上が切断されているものは使用禁止です。
これは「11%切断」なのでアウトです。

選択肢3. エンドレスでないワイヤロープで、その両端にフック、シャックル、リング又はアイのいずれも備えていないもの

誤り(使用禁止)です。
ワイヤーロープの両端に「フック・シャックル・リング・アイのいずれもないもの」は使用禁止です。
エンドレスでない限り、端末金具がないものはNGです。

選択肢4. 使用する際の安全係数が5となるワイヤロープ

誤り(使用禁止)です。
玉掛け用ワイヤーロープの安全係数は「6以上」が必要です。
このワイヤーロープは安全係数が5となっているのでアウトです。

選択肢5. 直径の減少が公称径の6%のワイヤロープ

正解(使用可)です。
使用禁止とされているワイヤーロープは
 

一よりの間において素線の10%を超える切断
公称径の7%を超える直径減少
腐食が著しいもの
著しい変形・摩耗など
 

よって「直径の減少が公称径の6%」=7%未満=使用OK(法令違反ではない)となります。
 

まとめ

覚えておくべき数字
チェーンの伸び 5%超え=使用禁止
ワイヤーロープの素線切断 10%超え=使用禁止
ワイヤーロープの直径減少 7%超え=使用禁止(6%まではOK)
安全係数(ワイヤーロープ) 6以上が必要(5はNG)

 

この問題は毎回出題されるといっても過言ではないのでおさえておきたいポイントです。

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