クレーン・デリック運転士 過去問
平成30年(2018年)4月
問29 (原動機及び電気に関する知識 問29)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 平成30年(2018年)4月 問29(原動機及び電気に関する知識 問29) (訂正依頼・報告はこちら)

電気計器の使用方法に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 回路計( テスター )では、測定する回路の電圧や電流の大きさの見当がつかない場合は、最初に測定範囲の最大レンジで測定する。
  • アナログテスターでは、正確な値を測定するため、あらかじめ0点調整を行ってから測定する。
  • 電流計は、測定する回路に直列に接続して測定し、電圧計は、測定する回路に並列に接続して測定する。
  • 電流計で大電流を測定する場合は、交流では変流器を、直流では分流器を使用して測定する。
  • 電圧計で交流高電圧を測定する場合は、計器用変圧器により昇圧した電圧を測定する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.適切です。

回路計( テスター )では、測定する回路の電圧や電流の大きさの見当がつかない場合は、最初に測定範囲の最大レンジで測定します。

2.適切です。

アナログテスターでは、正確な値を測定するため、あらかじめ0点調整を行ってから測定します。

3.適切です。

電流計は、測定する回路に直列に接続して測定し、電圧計は、測定する回路に並列に接続して測定します。

4.適切です。

電流計で大電流を測定する場合は、交流では変流器を、直流では分流器を使用して測定します。

5.不適切です。

電圧計で交流高電圧を測定する場合は、計器用変圧器により降圧した電圧を測定します。

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02

電気計器の使用方法に関する問題です。

取扱いを誤ると大きな事故につながるのでしっかり理解しておきましょう。

選択肢1. 回路計( テスター )では、測定する回路の電圧や電流の大きさの見当がつかない場合は、最初に測定範囲の最大レンジで測定する。

正しい記述です。

回路計では、測定する回路の電圧や電流の大きさの見当がつかない場合は、最初に測定範囲の最大レンジで測定するようにします。

選択肢2. アナログテスターでは、正確な値を測定するため、あらかじめ0点調整を行ってから測定する。

正しい記述です。

アナログテスターでは、正確な値を測定するため、あらかじめ0点調整を行ってから測定します。

選択肢3. 電流計は、測定する回路に直列に接続して測定し、電圧計は、測定する回路に並列に接続して測定する。

正しい記述です。

電流計は、測定する回路に直列に接続して測定し、電圧計は、測定する回路に並列に接続して測定します。

選択肢4. 電流計で大電流を測定する場合は、交流では変流器を、直流では分流器を使用して測定する。

正しい記述です。

電流計で大電流を測定する場合は、交流では変流器を、直流では分流器を使用して測定します。

 

選択肢5. 電圧計で交流高電圧を測定する場合は、計器用変圧器により昇圧した電圧を測定する。

電圧計で交流高電圧を測定する場合は、計器用変圧器により昇圧した電圧ではなく降圧した電圧を測定します。

まとめ

普通に考えて昇圧した電圧は危険なので、文章を読めば解ける問題ですが、他の選択肢の内容も重要なので理解しておきましょう。

参考になった数3

03

電気計器は電圧・電流・抵抗などの電気的な量を測定するための重要な測定器です。正しい使い方を知らずに計器を扱うと誤った測定値を得るだけでなく計器の破損や感電事故を引き起こすおそれもあります。特に直列・並列の接続方法やレンジ設定、補助機器の使用方法を理解することは安全かつ正確な測定の基本です。

選択肢5. 電圧計で交流高電圧を測定する場合は、計器用変圧器により昇圧した電圧を測定する。

「電圧計で交流高電圧を測定する場合は計器用変圧器により昇圧した電圧を測定する」という記述は誤りです。正しくは「降圧」された電圧を計器で測定します。高電圧をそのまま測定器に加えると計器が破損したり感電の危険性が生じるため計器用変圧器(VT)を使用して安全な範囲に電圧を下げたうえで測定します。

まとめ

電気計器の正しい使用方法は安全かつ精度の高い測定を行うための基本です。特に高電圧や大電流の測定時には補助機器を正しく選択・使用する必要があります。誤った設定や接続は事故や設備損傷を引き起こしかねません。なので現場の安全意識と技術力の向上に役立てましょう。

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